今やドローンを駆使、事前の天候チェックは当たり前、
世界的な旅行ブームで拍車が掛かる デスティネーション・フォト・ウェディング
Published on 7/11/2024
世の中には様々なスタイルのウェディングがあるけれど、デスティネーション・ウェディングと言えば外国を含む旅先での結婚。カップルだけで出掛ける場合もれば、家族・友人を招待してのケースもあり。
一方、日本でも近年増えているフォト・ウェディングは挙式やレセプションを行わずに写真撮影で思い出を残すスタイル。
結婚式にお金をかけるのは勿体ないというカップルに人気。
そしてデスティネーション・フォト・ウェディングと言えば、そのハイブリッドで旅先、主に大自然の中で、一生の思い出になるようなロマンティックでダイナミックな写真を撮影すること。
近年の旅行ブームや環境意識への高まりを背景に、美しい自然の中でウェディング・フォトを撮影したいというカップルは非常に多いようで、憧れの旅行地を選び、
事前にロケーション・ハンティングや天候のチェックをしてプロのフォトグラファーに時にドローンまで駆使して写真を撮影してもらうのはもはや珍しくないこと。
インスタグラム等のソーシャル・メディアを通じて結婚の報告をする際にも、インパクトの強い美しい写真1枚のみをポストするのが現在のスタイルで、
ゲストのプライバシーの問題もあるので、レセプションの写真を何枚も公開するのはもはや時代遅れ。
そんな様々な背景も手伝ってどんどんスケールアップしているデスティネーション・フォト・ウェディングですが、ウェディング関連の全てをサポートするジューンバッグ・ウェディングで毎年開催されるようになったのが、
デスティネーション・ウェディング・フォト・コンテスト。毎年何千ものエントリーがあるコンテストですが、
やはりウェディング・フォトにもトレンドがあるよう。
ここでは2024年度のトップ50に選ばれたウェディング・フォトからそのトップ3と、現在のトレンドご紹介します。
デスティネーション・ウェディング・フォト・コンテスト Top 3
写真上は2024年度のコンテストで、見事No.1 を獲得した写真。ロケーションはセイシェル諸島ラ・ディーグ島で、ドローン撮影で現地の圧巻のランドスケープを
新郎新婦の姿と共に捉えたもの。
写真上は2024年度のコンテストで、No.2となった写真で、ロケーションは見るからにスコットランドという雰囲気で、具体的にはスカイ島。新婦のドレスの裾を美しく整えてくれるスタッフが居るからこそ可能な撮影。
写真上は2024年度のコンテストで、No.3となった写真で、新婦のコスチュームはまるで中国の時代劇のお姫様のようですが、雄大な自然に真っ赤なコスチュームが映えたも受賞の要因。
ロケーションは、カリフォルニア州ヨセミテ国立公園。
以下ではデスティネーション・ウェディング・フォトのトレンドをご紹介していきます。
Trend 1:ドローン撮影
コンテストで1位だった作品同様、ドローンを使ったあり得ない角度や高さからの撮影が増えている現在。
自然が更にダイナミックに捉えられて、新郎新婦の姿が本人とは確認されないケースが多いものの、風景フォトとしても素晴らしい仕上がりで、
フォトをプリントで貰った人が飾ってくれるケースもあるとのこと。
Trend 2:ドローンを使わなくても… 新郎新婦より風景を主役に
ドローン撮影がもてはやされる中、ロケーション・ハンティングによってドローンを使用しなくても、使用したかのように見える写真の撮影は可能。
ということで大自然をバックにではなく、大自然を主役にした撮影が現在のトレンドになっています。
Trend 3:気象変動の影響
気象変動の影響で、それまで旅行には寒すぎると敬遠されてきたのがアイスランドやアラスカ。ですが、気象変動で気温が上がった結果、
アイスランドは国際空港を3つ新設するほどの旅行ブームで、オーロラやアイスケーブ(氷の洞窟)を見物したいという人々が押し寄せていますが、アラスカも同様。
以下は上がそのアイスランドのカトラ・アイス・ケーブでの撮影、下がアラスカでの新郎新婦のカヤッキング姿。
Trend 4:後ろ姿
花嫁のウェディング・ドレスが長いトレーンを引いて居たり、後ろにデコレーションがある場合等、花嫁を後ろ、斜め後ろから撮影する傾向は以前からありましたが、
デスティネーション・ウェディング・フォトのように失敗ショットを極力抑えたい場合、新郎新婦の顔が写らないショットは、顔の表情という写真の出来を左右するポイントで失敗が無いのが大きな魅力。
「子供は親の背中を見て育つ」とは言いますが、新郎新婦も後ろ姿の方が雰囲気があって、絵になるカップルが多いようです。
Trend 5:シルエット & アウト・オブ・フォーカス
デスティネーション・ウェディング・フォトで重要なポイントは、新郎新婦を美しく撮影することではなく、インパクトが強く、芸術性が高い、美しい写真を撮影すること。
つまり写真としてのアート性が重んじられるとあって、時に新郎新婦の姿はシルエットだけで登場したり、わざ遠くの景色にフォーカスが合わせられて、新郎新婦はアウトオブ・フォーカス。
しかし顔写りを気にする必要が無い上に、写真としての完成度が高く、雰囲気の良い写真が歓迎されるのが現在。そのため多くのカップルがシルエット、地面に映った影を撮影したり、
絶景にピントを合わせて、その前でカップルがキスをしたり、手を繋ぐ姿をぼかしてフィーチャーするのがトレンディングになっています。
Trend 6:ナショナル・パーク(国立公園)のロケーション
アメリカには31の州に、合計63のナショナル・パークがありますが、ヴァケーションの度にナショナル・パーク巡りをするファミリーはアメリカにかなり多いのが実情。
そのため、子供の頃家族で訪れた大自然の中で夫婦の愛を誓う様子を撮影したいというカップルは少なくないよう。ナショナル・パークは絵になるロケーションが多い上に
広過ぎるので撮影許可の必要も無し。昨今では撮影クルーとそれぞれRVを借りてキャンプ気分で撮影出掛けるのがトレンディングのようです。
以下は上がワシントン州オリンピック・ナショナル・パークでの撮影、下がカリフォルニア州ヨセミテ国立公園での撮影。
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