Key to Viral Marketing Success is
Bold, Unusual & Strange

大胆、普通でなく、珍しい、奇抜!
ヴァイラル・ヒット商品のサクセス・コンセプトとは?…

Published on 7/13/2024


今やヒット商品やトレンドはTikTokから生まれるようになって久しい現在ですが、 ヒット商品として人気を博し、ソールドアウトになる商品と言えば、1. セレブリティが愛用している、 2. リミテッド・エディション、 3.ユニークなコラボ、 4. 斬新、もしくは珍しいデザインやフレーバー であると相場が決まっていて、 SNS上での話題性やバズがそのままヒットに繋がっているのは周知の事実。
以下で紹介するのは、そんな4つのカテゴリーに属して ソールドアウトになったり、話題を醸しているプロダクト。 いずれも奇抜だったり、大胆、もしくは珍しく、ユーモアがあったり、斬新なプロダクト。 若い世代がこうしたプロダクトを好む理由の1つは、フェイス・トゥ・フェイスのコミュニケーションが苦手であることから、 変わったものを身につけたり、食べたり、飲んだりということがカンバセーション・ピース、すなわち人とコミュニケートする際の話題の種になってくれること。 それと共に、若い世代の方が好奇心がある反面、飽きっぽく、新しい物好きということもあるようです。



奇抜、個性的、ユニーク、ユーモラスがキーワードのフットウェア・コンセプト


近年、フットウェアはデザイナー物からノベルティ系まで、奇抜でユーモラスで、履き心地が良いシューズ、見た目にインパクトが強いものがソールドアウトのヒット商品になったり、ソーシャル・メディア上でヴァイラルになるのが常。 そして若い世代が圧倒的に好むのもそんな捻りとウィットに富んだシューズ。
写真上左は、2024年春に発売と同時にソールドアウトしたクロックスとポテトチップのプリングルスのコラボ。 クロックスのスタイルとしては数少ないブーツ・デザインで、スナック好きのニーズを満たすために、プリングルスのミニ容器が収納できるポケット付きベルトがアクセントで、何時でもプリングルが食べられるという ユーモアを打ち出したコンセプト。 ブーツを折り曲げるとプリングルのロゴと真っ赤なライニングがアクセントになるのがポイントで、発売時のお値段は約250ドル。現在はリセール・マーケットでプレミアムが付いたお値段での販売。
そのお隣は、MSCHFのビッグ・レッド・ブーツ。これはアニメ・キャラクターが履いているようなブーツがインスプレーションになった、ユーモア商品。 でもお値段は2396ドルという冗談じゃない高額ぶり。ヨーロピアン・サイズの34〜46まで、すなわちユニセックスで販売されていて、DJのディプロがLAレイカーズ戦をケンドール・ジェナーとコートサイドで観戦中に履いていて、ヴァイラルになったもの。 長身で脚が長い人が履いても、背が低い普通体型の人が履いても、それなりのアニメ・キャラに見えるのがコンセプト。 しかも「履いているだけで超目立つ」と言われたのがこのブーツ。


そのシューズの世界では近年、スーパーマーケットやコンビニがブランド製をアピール。ドイツ発祥のスーパーマーケット・チェーンのアルディが2020年から自社ブランドのスニーカーを僅か13ドルで販売、 それを追うようにライバル・スーパーマーケットのリードルがナイキのスニーカーをモデルにブランド・カラーをフィーチャーしたスニーカーを16ドルで発売。 それが共に大ヒットになって、以来毎年のようにデザインを替えて登場するスーパーマーケット・スニーカーは、今やソーシャル・メディアでも注目が集まる人気ブランド。 クロックスが2022年にセブン・イレブンとのコラボを手掛けるきっかけになったのも、スパーマーケット・スニーカーが人気を博していたためで、今やクロックス X セブン・イレブンのコラボのクロックスは リセール市場でプレミアムが付く人気商品。
そうかと思えば、スニーカーのニューバランスが秋から発売するのが、スニーカー素材を用いたローファー。ポイントは履き易さもさることながら、見た目のダサさや意外さで、 こちらも既に注目が集まっているのだった。



奇抜なテイストやアイデアがウリのコットン・キャンディ


コットン・キャンディとは、そのまま訳した通りの綿あめのこと。アメリカでもコットンキャンディは遊園地やローカル・フェア、ストリート・フェア等で売られていますが、日本のように割り箸やスティックに絡ませるのではなく、 ビニール袋に入れて販売するのが一般的。 それをプラスティック・コンテナに売れて全米にオンライン通販で販売しているのがフェアリー・テール・コットン・キャンディ。
ソーシャル・メディアでも評判になる人気の秘訣はフレーバーの奇抜さや面白さや、シーズンごとに登場するリミテッド・エディションのアイデア。 当初はウォーター・メロン、バブル・ガム、ピーチ等、他に無いフレーバーで人気が高まったけれど、 やがてハロー・キティのライセンスを取って、イースターにはリミテッド・エディションを発売。 そうするうちにチェリー・ビール、スモア等の奇抜なフレーバーが登場。 今年は大統領選挙の年とあって、”トランプ・ヘア” という支持者には面白くても、アンチは絶対に食べたくないフレーバーも登場。 その味はバタースコッチ風味とのこと。


フェアリー・テール・コットン・キャンディのユニークなところは、甘くないコットン・キャンディもクリエイトしている点で、つい最近ヴァイラルになった最新フレーバーはランチ・ドレッシング。 その名の通りサラダのトッピングにして味わえるユニークなコットン・キャンディ。 それ以外にもピックルス、ベーコン風味の綿あめも有名でこちらはピックルスやチーズ、ハムと一緒にオードブルとしてサービングされるというけれど、 もちろんそのまま食べるのを好む人々も多いとのこと。
フェアリー・テール・コットン・キャンディは食べたことが無い変わったフレーバーを好むミレニアル世代、ジェネレーションZにかなりアピールするようで、 綿あめショップでありながら、全米規模で販売網を拡大しているのだった。



ジェネレーションZ、その次のアルファの攻略も視野に入れたソーダ


アメリカでは、少し前にドクター・ペッパーがペプシを抜いて、コカ・コーラに次ぐNo.2 のソフトドリンクになったばかり。 そうなるのはドクター・ペッパーの独得のチェリー・フレーバーがジェネレーションZ世代を中心に人気を博しているため。
それに象徴される通り、若い世代ほどドリンク、フードに求めているのが今まで飲んだことが無い、食べたことがない珍しさや新しさ。 その傾向はジェネレーションZ の後に控えているアルファ世代にも顕著。 ということで、現在食品業界は新しいフレーバーや、これまでに無かったフレーバーの組み合わせによって、 斬新なテイストを生み出すことに躍起になっているけれど、その風潮を追い風に売り上げを伸ばしているのがユナイテッド・ソーダ・オブ・アメリカ。 そのフレーバーは、オレンジ・ネクタリン、サワー・ブルーベリーといった比較的普通のものから、 ストロベリー・バジル、ペアー・エルダーフラワー、ブラックベリー・ジャム、、トーステッド・ココナッツといったユニークなものまでが揃っていて、 全てがナチュラル・フレーバーというのも若い世代にアピールしているのだった。


でもユナイテッド・ソーダ・オブ・アメリカの魅力はフレーバーもさることながら、シンプルでインパクトのある缶のデザイン。 アメリカのみならず、世の中でソフトドリンクの缶と言えば陳列棚で目を引くような派手でロゴを大きくフィーチャーしたものが圧倒的。ところが ユナイテッド・ソーダ・オブ・アメリカはのっぺりしたマットなカラーを強調した容器。でも逆にそれがソーシャル・メディア受けしている要因で、缶の色とネールをコーディネートしたり、 缶とカラー・コーディネートしたバックグラウンドでインスタ・ショットを撮影する人々は多く、カラフルな缶をパーティー会場に並べてそれをデコレーション兼、ドリンク・ステーションとして使うアイデア、 缶を使ってオブジェを作るアイデアなど、容器がビジュアルにこだわる人々にウケているのも人気の秘訣。
「見た目が洒落ていて、贈って喜ばれるソーダ」であることから、ギフト用の化粧箱が用意されていて、これまでのソーダのイメージをいろいろな意味で覆しているのがユナイテッド・ソーダ・オブ・アメリカ。 今どんどん市場を拡大している人気ブランドになっているのだった。


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