And Just Like That..., シーズン1を超える 悪趣味ぶり!?、
シーズン 2 のファッション・プレビュー
Published on 02/02/2023
シーズン1は「セックス・アンド・ザ・シティ(以下SATC)」の続編として話題を集めながらも、
”Mr.ビッグ/ジョン・プレストン”こと クリス・ノースのセクハラ・スキャンダル、
彼の劇中の死因となったペルトンとのプロダクト・プレースメントの問題等で、トラブル続きの印象を与えていた「And Just Like That…」。
そのせいで、シーズン2の製作が決定したのはシーズン1の放映が終了して暫く時間が経過してからのこと。
シーズン2の撮影は2022年9月からマンハッタンでスタート。シーズン1ほどはパパラッツィやファンの人だかりが集まる撮影は無かったものの、
順調にプロダクションが進んで、現在は既にプレプロダクション。すなわち編集作業をしている段階で、
その公開は早ければ2023年初夏と言われています。
シーズン2最大の話題になっているのは、シーズン1には姿を見せなかった ジョン・コルベット扮するエイデンが
登場することで、SATCでは人気のキャラクターであっただけにファンを彼の再登場を歓迎するファンは多いとのこと。
既に彼とサラー・ジェシカ・パ―カー扮するキャリーとの2ショット撮影シーンの様子も公開され、
その期待を煽っていますが、引き続きメディアが注目するのがそのファッション。
昨今ではかつてのSATC時代のファッション・バズが ネットフリックスの「エミリー・イン・パリス」に奪われた印象です、
シーズン1もファッショニスタに酷評されていたのが「And Just Like That...」のスタイル。
しかし、年齢を考えると痛々しいファッションや、あえて悪趣味を物ともしないアウトフィットの数々は
話題を煽り、パブリシティを獲得する目的は十分に果たしているもの。
ここでは既に公開されているシーズン2のファッションをご紹介します。
シーズン2でサラー・ジェシカが こだわっているのが写真上のマジェンタ・カラー。
写真上は全身マジェンタのアウトフィットで、バッグのストラップに通しているマグカップは「Sex and the City」のロゴ入り。
撮影には白髪ヘアで登場したサラー・ジェシカですが、撮影時にはブロンドになっているので、ヘアはスプレー・ダイのようです。
シーズン2で最大の話題を醸しているアクセサリー(?)が写真左下のハト。これを見て「SATC」のファンが思い出すのが
SATC シーズン2でMr.ビッグがキャリーにプレゼントしたジュディス・リーバーのクリスタルのターキー・バッグ。
サラー・ジェシカが足首にフェンディのアンクル・ポーチを付けているので、ハトはバッグではないと思われるけれど、
ユーティリティ・ワーカーのようなジャンプ・スーツに合わせているサンダルは、映画版の「SATC」でも
シーズン1でも履いていたディオールのもの。
クリスティン・デイヴィスのスタイルは、今シーズンも引き続き 絶対にNYで見かけないお嬢様マダム・ファッション。
エイデン・ファンが待ちにまった、久々のキャリーとの2ショット。控えめにカラーコーディネートしているのが2人のファッション。
サラー・ジェシカは個々でもディープ・ピンクのケープを着用。
「SATC」時代にパステル・ピンクを好んだキャリーが、大人になってピンクのトーンがダークになったという
解釈もあるようです。
これまで公開されているシーズン2のファッションの中では極めて普通なアウトフィット。バッグはSATC時代から
キャリーが持っていたソニア・リキエル。シーズン1から事あるごとにバッグとは別に持ち歩いているのが
キャンバス地のトートで、NYではキャリーの年齢でこれを持っていると 生活の匂いがする印象。
写真上左と中央は、シーズン1にも登場したマジェンタのスクエア・シークィンのフェンディ・バゲットが今シーズンも登場。
グリーンの着物ジャケットの内側は、バゲットと同色のジャンプスーツ。
長いビーズのネックレスも、今シーズン頻繁につけているアクセサリー。
写真右はアップル・ストア内でのロケシーンで、オーバーサイズのスキーウェアのようなジャンプスーツを着用する
サラー・ジェシカと、ブラウンのトーン・オン・トーンのアウトフィットのサリター・チョウドリー。
ここでもサラー・ジェシカ・パ―カーが着用しているのがフューシャともマジェンタとも言えるカラーのドレス。
オーバーサイズ・コートとオーバーサイズ・カーディガンのレイヤー、ミスマッチのシューズが
”ホームレス・ファッション” と言われていたのがこのスタイル。実際にNYの食材店シタレラのショッピング・バッグ、
反対の手に持ったキャンバス・トート、そして小脇に抱えた化粧品キャンペーンのフリーギフトのようなポーチは
どう見ても 家政婦ファッション。
左側のウォーター・カラー・ドレスは、ネックレスをしないとデコルテの肌のエイジングが少々めだって辛いアウトフィット。
ビーズのクラッチバッグも少々チープな印象。
右側はキャリーの刺しゅう入りドレスとジャケットのカラーが著しくミスマッチ。
写真上は全て シーマ役を演じるサリター・チョウドリーのファッション。
50代のニューヨーク・マダムのファッションとして違和感が無いのが彼女のスタイル。
中央はバッグをひったくられたシーンですが、ドレスのケープのデザインが引き立つパニックぶりを見せています。
写真上で リッチなマダム、リサ約を演じるニコール・アリ・パーカーが着用しているのは、サラー・ジェシカ・パ―カーが着用している以外の
アウトフィットで今シーズン最も話題を集めているイヴニング。ドレスよりも関心が集中しているのはヘッドピースであるけれど、
これを付けた「顔が怖い!」というリアクションも。
写真上はシャーロット役のクリスティン・デイヴィスの貴婦人ルック。レイテックス素材のビスチェに
ボールド・カラーストライプのスカート、プラットフォーム・ヒールとなど、通常のシャーロットとは若干異なるテイスト。
サラー・ジェシカ・パ―カーが着用しているのは、ジェーン・オースティンの小説愛好家のようなアウトフィットで、
ハット、ブローチ、バッグに至るまで、ここまでコーディネートすると仮装レベル。
シャーロットはいつもながらもギャザー・スカート。
サラー・ジェシカ・パ―カーはゴールド・サテンのドレス、マジェンタのサテン・ブレザー、メタリック・ピンクのサンダル
大きめのヘアピンという70年代スタイル。シンシア・ニクソン扮するミランダは、大きなニット・マフラーをアクセントにした
ニットスタイル。セーターは袖がカットアウトになっています。
写真上はタペストリーのような素材のブレザー、大きなビーズが付いたトップ、ビーズ付きベルト等、
ヴィンテージのインテリアのようなアウトフィットに、プリーツ・レザーのポシェットとウェッジ・ブーティーを
コーディネートしたスタイル。これを実生活で NYの街中で着用するのはかなり勇気が要る行為。
フェドーラ・ハット、カラーストライプのドレス、ピエール・カルダンのポシェット、パステル・ブルーのスウェードのカットアウト・ブーツ、
その上から羽織ったチェックのコート、派手なプリントのキャンバス・トートと、見事なまでにミスマッチなアウトフィット。
シーズン2のロケ中に最も話題を集めたのがこのアウトフィット。映画版SATC1の中でキャリーが着用した
ヴィヴィアン・ウエストウッドのストラップレスのウェディング・ドレス(中央)を、シーズン2では
グリーンのシルク・サテンのケープ、同色ロング・グローブ、メタリック・スリングバックを合わせ、
フェザーのヘッドピースはヴェールの代わりにネットをあしらってコーディネート。
ヴィヴィアン・ウエストウッドが昨年末にこの世を去ってしまった時にも、再び脚光を浴びていたのがこのドレスでしたが、
胸の当たりがミスフィットでブカブカした印象なのは 映画時代と同様でした。
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