Mick Jagger's Anti Aging Lifestyle
子供8人、孫5人、81歳を迎えた今もツアーに出る
永遠のロッカー、ミック・ジャガーのアンチエイジング・ライフ
Published on 7/26/2024
ローリング・ストーンズのミック・ジャガーが生まれたのは1943年7月26日。今年で81歳を迎え、1942年11月20生まれのバイデン大統領とは現時点では同い年。
昨年、ほぼ20年ぶりにニュー・アルバムをリリースしたストーンズは現在、全米コンサート・ツアー中で、ツアー歴は何と60年以上。
バンドメンバーは彼と同じく今年12月に81歳を迎えるギタリストのキース・リチャーズ、同じくギタリストで2人より若干若いロニー・ウッズが77歳。3人合わせて239歳。
ドラマーのチャーリー・ワッツは2021年に80歳で他界。1993年に脱退し、2023年のレコーディングに一部参加したベーシストのビル・ワイマンは今年87歳。2016年には前立腺がんの宣告を受けているのだった。
現在ツアーに出ている3人の平均年齢は79.7歳で、ツアーのスポンサーになっているのは、アメリカ人が50歳を超えたら加入する AAPR(American Association of Retired Persons/米国退職者協会)。
ここまで聞いただけでシルバー・エイジ、シニア感が漂うツアー。
しかしピーク時より劣るのは仕方がないとしても、年齢を感じさせないスタミナとファンを喜ばせるには十分なパフォーマンス、年齢に裏付けられた貫禄を見せているのがローリング・ストーンズ。
ここでは、そのステージで精力的に動き回るストーンズの象徴、ミック・ジャガーのダイエット、エクササイズを含む健康法、ライフスタイルにフォーカスしてお伝えします。
ミックが実践する”健康的な食生活”とは
見た目には決して若いとは言えないミック・ジャガー。その外観の老化の大きな原因を担っているのが、若い頃から続けて来たアルコールとドラッグの過剰摂取。
彼が健康管理に目覚めたのは、バンドメイトで子供の頃からの親友、キース・リチャーズがドラッグ関連の問題を起こし続けたためと言われ、
30代半ばで一念発起し、身体のシステムからドラッグの影響を排除し、ヘルシーなライフスタイルに転換したと言われるのが彼。
元々スリムな体型で、生涯28インチのウエスト・ラインを維持し続けている彼ですが、
現在の食生活は野菜、果物、全粒穀物、豆類、鶏肉、魚を中心に、とにかく脂肪分の少ない上質なタンパク質を豊富摂取するのがモットー。
朝食は1日のエネルギーを持続させるために必ず食べる主義で、全粒穀物のシリアル、果物、ヨーグルト、フレッシュ・ジュース、もしくはスムージーというのが定番メニュー。
昼食は食べるのを忘れていたり、食べる時間が無いケースが多いようで、その代わりにアーモンド、果物、ハマスといったスナックでエナジー補給を行うのが常。
そして夕食は、アスパラガスやブロッコリ等の緑黄野菜を中心に、脂肪分の少ない肉、グリルしたサーモンといったタンパク質を、オリーブ・オイルやバルサミコのドレッシングで味わうとのこと。
大切なのはバランスの取れた、栄養価が豊富な食事をすること。そして量を食べ過ぎないこと。
ディナーの際には適量のワインを飲むことがある彼ですが、日中はミネラル・ウォーターとハーブティーで、積極的に水分を補給を心掛けているそうです。
エクササイズ・ルーティーン
ミック・ジャガーと言えば、40代を前後してジョギングを始め、健康管理をキャリアの一部として取り組んだ恐らく初めてのロッカー。
その当時はロッカーと言えば 不健康で悪なイメージがクールとされていたこともあり、当時はあのスティングさえ「40代を迎えてジョギングをしてまで、ロックをやっていようとは思わない」と
ミックの健康志向&長寿キャリアを否定するようなコメントをしていたほど。しかしそんなスティングも40代に入る頃にはヨガに没頭して、ミック同様の健康管理をするようになったのは周知の通り。
やがて2000年を待たずしてロック・バンドがツアー前にエクササイズで身体を鍛え、ツアーの際にはジムがあるホテルへの滞在を希望するようになったのは、「ロックは健康でなければ続けられない」というミック主張が影響したと言われます。
そんなミックは、柔軟性を養うためのバレエ、ヨガ、ピラティス、筋力強化のためのウェイト・トレーニング、スタミナや心臓の健康のためのランニングや水泳を含む有酸素運動を行い、
1日3時間をトレーニングに費やしているとのこと。
特に2014年から世界的なバレリーナ、メリッサ・ハムリックとの交際がスタートして以来、彼のワークアウトにはバレエが加わり、
柔軟性に加えてバランス感覚を鍛え、身体のラインを美しく見せるトレーニングに力が注がれているとのこと。
そのメリッサは現在36歳、年齢差44歳。2019年にアメリカン・バレエ・シアターを引退したものの、今も写真下のような厳しいトレーニングで、
第一線のバレリーナ・ボディを保ちながら、本を執筆したり、振付等を担当して活躍の場を広げている真最中。
そんな彼女の向上心はミックにとっては貴重なインスピレーションやモチベーションになっているとのこと。
またシンガーとしてのキャリアを持続するための肺活量と発声力の保つことも重要なワークアウトの目的。
さすがにミュージシャンとあって、ミックはワークアウト中の音楽の選択にこだわっており、取り組むワークアウトに合わせて自ら音楽をチョイス。
最新のヒット曲から、懐かしの名曲まで、ワークアウトを楽しむための選曲を行っているそうです。
メンタル&エモーショナル・ヘルスとライフスタイル
ミック・ジャガーの若さを支える要因になってきたと指摘されるのが、彼を支えて来た女性達の存在。
前述のように、現在はバレリーナのメリッサ・ハムリックがパートナーですが、
彼にとって唯一の結婚は、1971年〜1978年まで婚姻関係にあったビアンカ・ジャガーのみ。
「自分にそっくりで、結婚したら双子みたいな面白い夫婦になれる」という理由でビアンカと結婚したのは彼が29歳の時。
ビアンカも一時セレブリティとなっていましたが、当時夫婦揃ってドラッグやアルコールにドップリ浸かっていたのは有名なストーリー。
彼女との離婚が成立する1年前から交際がスタートしたのが、当時のスーパーモデルで、後にビリオネア、ルパート・マードック夫人になったジェリー・ホール。
長身でブロンド美女のジェリーとは1999年までの22年間パートナー関係を維持。
彼が健康的なライフスタイルにこだわるようになったのはジェリーと、彼女との間に生まれた子供達の影響もあったと言われます。
その後2001年からはNYのデザイナー、ローレン・スコットとのパートナー関係が続きますが、2人の不仲説、別離説が囁かれた2014年に彼女はスカーフで首を吊って自殺。
当時はかなりのスキャンダルになっていました。
そしてその傷心の彼を支えたのをきっかけに、2014年から現在まで関係を維持しているのがメリッサ。ミックとの間には、未だアメリカン・バレエ・シアターに所属していた2016年に
彼にとって8人目、彼女にとっての第一子を出産。
そのミックの8人の子供のうち、最年長は唯一の妻、ビアンカとの間に生まれたジュエリー・デザイナーのジェイド・ジャガーで現在は52歳。
子供世代が着々と巣立った結果、3人の孫を持ち、母親は違っても子供達の関係は良好とのこと。
そんなファミリーとの時間や関係もミックの精神面を支える大切な基盤であることが伝えられています。
60年を超えるストーンズとしての活動、それぞれのパートナーとの長い関係からも分かる通り、
ミックは若い頃からのワイルドなロッカーのイメージとは正反対に安定を好み、ストレスをしっかり管理し、精神面の安定も重んじる 地に足が付いた性格。
現在も瞑想を毎日行い、定期的にセラピー、カウンセリングを受けて、精神面の健康を重んじているとのこと。
その精神と身体の健康を保つため、人間としても、ロッカーとしてもロンジビティを追求するために、
彼は多くのセレブリティ同様、睡眠を重視。
出来る限り同じ時間に眠り、同じ時間に起きるよう心掛けることで、体内時計のペースを保つことを心掛けており、
そのために行っているのが 1日7〜9時間の睡眠を確保するための徹底したスケジュール管理。
身体に疲れを残すことで、身体だけでなく脳のキレも悪くなり、その疲れの蓄積が老化をスピードアップすることを熟知している彼は、
睡眠時間もさることながら、睡眠環境にもこだわり、眠りの質にもこだわっているとのことです。
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