Without Needles Or Surgery
美容専門家のユニヴァーサルな常識!
ボトックスや整形手術なしに 肌を若く保つための7つのストラテジー
Published on 8/11/2023
ビューティー業界で起こって久しいのがボトックス、フィラー、スレッド・リフト(糸リフト)のバックラッシュ。
特に若い頃から施術をしていた女性が、エイジングに伴って顔の筋肉や皮膚の弾力、そして細胞のターンオーバーが衰えた結果、
逆に顔がゆがんだり、肌のたるみに拍車が掛かったり、皮膚がボリュームを失う等、逆にエイジングに拍車を掛けるケースが多いことが
多数の症例と共に立証されているのが現在。
最近ではそうした過剰なボトックスやフィラーの注入が脳に影響を与えるという説さえ浮上していますが、
その真偽は別として、頻繁に美容手術を行う女性は、自分を若く見せることに特化して、ナチュラルに見えることが大切という意識がどんどん希薄になって来るので、
マドンナやメグ・ライアン等に代表される「施術が止まらなかった結果の失敗エイジング」を招くメンタリティになって行くことが指摘されています。
皮膚科医、美容整形医が共に語る最も理想的なエイジングは、老化が始まる前の若い段階から、
食事、ライフスタイル、スキンケア等全てにおいて最善を尽くすこと。
しかしヒト成長ホルモンが分泌される間は、年齢に関わらず身体能力、筋肉、肌のコンディションが改善されるのもまた事実。
ここに御紹介するのは、早くからボトックス、フィラーを含む美容施術に反対のポジションを取ってきた皮膚科医 ハワード・カミンスキー博士が掲げる
健康と共に若さや美しさ、特に肌のクォリティを保つためのストラテジー。
その手始めに行うべきが、自分の肌の本当の年齢を把握すること。
以下がその肌の年齢をジャッジするための30問の質問で、Yes の数をカウントすることによって スキン・エイジを算出します。
- 母親の肌が年齢よりも老化している
- 慢性の持病を持っている
- オステロピ二ア (早期に始まる骨粗しょう症)の症状がある
- 長く飲み続けている薬がある
- 生理不順である
- 40歳前に更年期を迎えた
- ニキビを爪で潰した跡が肌に残っている。
- ロゼーシャ(赤ら顔)の症状がある
- 肌の血色が悪い
- ほくろが多い、もしくは肌が過度に敏感である。
- 35歳前に目立つシワが出来ている
- 20歳前に肌に傷みを覚えるほどの過度の日焼けをしたことがある
- 日頃からサン・スクリーンを使用していない
- タンニング・マシーンで肌を焼いている
- 痩せすぎでている (平均体重を5キロ以上下回っている状態)
- 肥満である (平均体重を10%以上上回っている状態)
- 厳しいカロリー制限のダイエットをしたことがある
- ダイエットによって痩せた後、また体重を戻すという体重の上下動を繰り返したことがある
- プロセス・フード(加工食品)の多い食生活をしている
- 野菜や果物の摂取が少ない食生活をしている。
- 脂肪分の多い食生活(揚げ物、ドーナツ、ベーコン等)をしている
- 本数や頻度に関わらず、タバコを吸う
- セカンドハンド・スモーク(周囲の喫煙者の煙を吸うこと)をしている
- アルコールの摂取のし過ぎ (1ヶ月の間にグラスに5杯以上を飲む日が5日以上ある状態)
- オーバー・エクササイズの傾向がある
- エクササイズをしていない
- ストレス度の高いライフスタイルを送っている
- 毎日6時間以下の睡眠しか取っていない
- メークを落とさず眠ってしまったり、洗顔を怠ることがある
- モイスチャーライザーの使用をしていない、もしくは定期的に使用していない
上記の質問事項に対する Yes の回答の数によって 肌の本来の年齢が分るとのことであるけれど、
その基準は以下の通り。
- Yes が 0 〜 5まで : 肌の年齢は実際年齢と同じ
- Yes が 6 〜10まで : 肌の年齢は実際の年齢+3
- Yes が 11〜20まで : 肌の年齢は実際の年齢+6
- Yes が 21〜30まで : 肌の年齢は実際の年齢+10
ちなみに上記の質問事項は全て肌のエイジングにネガティブに働くもの。
したがって、上記質問事項の反対状況であれば、逆に実際年齢よりも肌の年齢より若いことを意味しますが、
以下は ドクター・カミンスキーが肌の若返りのために奨励する 7つのストラテジーの改訂版。
当初カミンスキー博士が彼の著書 「ビヨンド・ボトックス」で語っていたストラテジーを、
CUBE New Yorkでも人気のOne SkinOne Skin / ワン・スキンの開発に関わった
女性ドクターのチームが、アンチエイジング専門の科学者としての見地から、最新の情報を踏まえて改定を行ったリストになっています。
- ステップ 1 : 内側から栄養の質にこだわる
加工食品を極力避けて、抗酸化効果が高いカラフルな野菜や果物、肌の組成に必要なたんぱく質、それも良質な動物性たんぱく質を摂取するのは、 スキンケア・プロダクトよりも肌に有効とさえ言われるもの。足りない栄養分、老化と共に体内で生み出せなくなる栄養素はサプリメントで補給するのもマスト。 やはりヴェジタリアンは 肌や血管の組成が年々追い付かなくなるので、年齢を重ねるに連れて血管の壁が薄く、毛細血管の乱れが肌色に表れたり、 皮膚が薄く、骨が弱くなる弊害をもたらします。
喫煙はマリファナからEシガレットまで、全て論外。肌のコンディションはもちろん、健康や若さを維持することも不可能になります。 - ステップ 2 : エクササイズ、適度な運動を習慣付ける
運動がストレスになる状態は逆効果。またオーバー・エクササイズは老化を早めるので注意が必要。 音楽を聴きながら楽しみながら出来る運動やエクササイズを見つけるのが最も効果的で、運動中に聞く音楽はボディ・パフォーマンスを高め、ストレス発散効果ももたらします。 ウェアやシューズにもきちんと投資をすることは、モチベーションを高めるだけでなく、怪我を防ぎ、心地良くエクササイズをするためにも重要なポイント。
汗をかくことも肌のナチュラル・デトックス効果があるので、軽く汗ばむ程度の運動が奨励されます。 - ステップ 3 : 睡眠と休息で、身体と心を休める
十分に睡眠をとらないことは、記憶力や集中力にも影響するのは周知の事実。 肌も睡眠時間が短いと再生のサイクルが狂ってしまい、睡眠不足は食欲のコントロールも難しくするので、肥満の原因。
睡眠と共に大切なのは休息で、これは起きている時間にゆったりとした時間を過ごすこと。現代人に意外に軽視されているのが休息の時間で、 週に1日はしっかり休むこと、一日のうちの30分、仕事の合間に20分にボッとしたり、瞑想やティータイムの時間を入れるだけでストレス・レベルが大幅に下がるので、 それが皮膚細胞を含むありとあらゆる細胞を活性化します。
- ステップ 4 : 紫外線と空気汚染から肌をプロテクトする
1年中サンブロックで紫外線から肌をプロテクトするのはもちろん、強風や寒さによる肌の乾燥や、 空気中の汚れなどの外的環境から肌を守るのも大切な課題。
油断してはならないのは 喫煙者の吐く煙。煙を吸い込むことをセカンドハンド・スモークと言ってその危険性は既に知られていますが、 侮れないのがサードハンド・スモーク、すなわち喫煙の煙が付着したものが肌や口から体内に入ることで、 美肌や若さを追求するのであれば、喫煙者のパートナーは避けるべきです。 - ステップ 5 : 温度に気を配る
肌の老化、特に小じわの問題は乾燥と深く関わりがあるので、モイスチャーライザーやセラムで適切な保湿をすることは極めて大切ですが、 自分が居る環境に気を遣うことも大切。 夏の冷房、冬の暖房を強くし過ぎないこと、加湿器を部屋に置くという配慮は顔だけでなく、ボディの肌にまで有効な保湿対策。
またお風呂やシャワーの温度も、熱すぎると肌から水分、油分を同時に奪って、小じわや乾燥の原因として皮膚科医が指摘する問題。 ぬるま湯のお湯で長く入浴やシャワーをする方が身体が温まるので、ぬるま湯が奨励されますが、 どうしても熱いお風呂やシャワーが好きな人は、最後に冷水を浴びるとその時は冷たくても、直ぐに身体が温まり、肌の乾燥を防ぎながら、引き締めの効果が見込めます。 - ステップ 6 :摩擦を避ける
皮膚の角質化した部分を除去するのは、肌の若さを保つために大切ですが、頻繁に顔を触ったり、擦ったりする行為はメラニン色素の分泌を増やすので、シミになる要因。 髪の毛もシルクのピローケース等で、摩擦が少ない方がキューティクルが美しく保たれることが指摘されていますが、顔も余計な摩擦、不必要に強いマッサージ等をしない方が 肌のためにはベター。スクラブ等も粒子の細かい物を選ばないと、毛穴が徐々に大きくなったり、肌の表面を細かく引っかくような弊害をもたらします。 - ステップ 7 : 年齢に応じて肌のケアとメークを行う
肌の洗浄は大切とは言え、年齢を重ねるにしたがって肌に必要な脂分や水分を奪い去ってしまうような洗顔をしていては、肌の乾燥と老化を招くのは当然のこと。 メーク落としはまずはオイルベースのもので行って、その後洗顔をするのがベター。乾燥が激しい肌や冬の時期は、メークを落とす必要が無くても一度オイルを肌に馴染ませてから 洗顔をすると、毛穴の奥の汚れが落ちて、しかも肌本来の水分、脂分が保たれる利点があります。
パンデミックで手を洗う頻度が増えて、手の皮膚が乾燥し、手のエイジングを感じた人は少なくありませんが、実はハンドクリームよりもずっと効果的なのが、一度オイルを手に馴染ませてからの手洗い。
また年齢を重ねると、メークでシミやシワを隠すために、マットなファンデーション等、比較的ヘビーなメークをしがちですが、どのブランドを使用したところで これが崩れずに持続するのは若い肌。 年齢を重ねた肌は、どんなにセッティング・スプレーを吹きかけても、どうしてもメークが崩れるので、 年を重ねれば重ねるほど、肌のコンディションを良好に保って、肌を覆うファンデーションやパウダーはミニマムで抑える方がベター。 ヘビーなメークは毛穴や皮膚の層にケミカルやメークの残留物が残って、肌に負担を掛けたり、色素沈着の原因に。
また肌に浸透するスキンケアの量は限られているので、モイスチャーライザーは過分にアプライしても無駄になったり、メーク崩れの原因になるだけ。 ミスト等で頻繁に保湿をする方がベター。
更に年齢を重ねて来ると違いが出て来るのが比較的高額なスキンケアを使用しているか。 高額ラインで全てを揃える必要は無いものの、モイスチャーライザーやセラムは出来れば肌に合った高額ブランドをルーティーンに加えておくと、 お金を払っただけの効果は十分に見込めることが臨床結果でレポートされています。 その高額スキンケアは 宣伝費をかけているブランドより、質実剛健で選ぶことは皮膚科医も奨励しています。
以上、特に新しいセオリーが登場しているわけではないものの、
日頃から心がけるべきことが こうして纏めて列挙されると、改めて気をつけようという気持ちになるもの。
幸い人間には再生能力というものが備わっているので、前述のとおり ヒト成長ホルモンが分泌されている間は どんなに年齢を重ねても肌の細胞を改善し、
身体を若干でも若返らせることが可能であるのは科学的にも立証されている事実。
皮膚科医とアンチエイジング・スペシャリストの共通の見解は、顔の肌も 身体の肌も、厚みと弾力が若さのバロメーター。
手の甲の皮膚をつまんで10秒ほどそのままにしてから放した時に、瞬時に肌が元に戻る状態が50歳以上で保てた場合、
肌の若さだけでなく、身体の若さと健康も保たれていると判断されるとのことです。
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