Musicians Who Banned Trump Campaign From Using Their Songs
クイーン、アデル、プリンス、ビヨンセまで、トランプ選挙キャンペーンで
楽曲を無断使用されて 抗議・訴訟を起こしたアーティスト・リスト

Published on 10/17/2024


2024年の選挙が、2016年、2020年に次いで3度目になるドナルド・トランプ氏ですが、トランプ氏の選挙キャンペーンで トランプ氏の毒舌差別発言同様に悪名高いのが、 数々のヒット曲を無断でイベントで使用していること。
イベント会場、小売店、スポーツ・スタジアム、選挙キャンペーンはBMIやASCAPなどの演奏権団体が提供するライセンスパッケージを通じて、曲を演奏する権利を購入できるようになっていますが、 政治のイベントに関しては、アーティスト側が特定団体をライセンスのリストから外すことが認められており、 使用を禁じた場合、政治キャンペーンは曲をかけることが出来ないのがルール。 違反した場合はアーティストから著作権侵害の訴訟を起こされるリスクがあり、アーティストの許可なく楽曲を キャンペーン動画等に使用すれば商標権侵害、虚偽広告、パブリシティ権侵害の訴訟を受けるリスクも生じます。
トランプ氏と言えば、NYで不動産業を営んでいた時代から、気に入らない相手を訴えることで知らますが、 自分が訴えられることはあまり考えていないようで、楽曲使用についてはリスクを無視したやりたい放題。 しかしアーティスト側は、イベントの様子を収めた動画がアップされない限りは、自分の楽曲が使用されているかなど知る由もないのが実情。
それを利用して、バレてから対応するのがトランプ陣営ですが、音楽業界はハリウッド同様に伝統的にリベラルなアーティストが多いことから民主党支持。 共和党候補者が誰もが知るヒット曲をキャンペーンで合法的に使用するのはほぼ不可能と言える状況です。
何故トランプ陣営が、自分を嫌うミュージシャンの音楽をイベントでかけるかと言えば、支持者がその曲を聞いてアーティストがトランプ氏を支持しているような誤解を招く意図もありますが、 アメリカ人は音楽がクリエイトするムードに敏感であることから、ヒット曲を掛けた方がイベントが盛り上がるため。 ミュージシャン側にしてみれば、自分がトランプ氏を支持していると誤解されるリスクがあるだけでなく、そのイベントを盛り上げるのに一役買うというのは耐えられないようで、 とにかくミュージシャンからの抗議と反発が桁外れに多いのがトランプ氏。
以下では、トランプ氏に公に楽曲使用を抗議した40以上のアーティスト、その楽曲、抗議声明とその措置をご紹介していますが、「これほどまでにミュージシャンに嫌われる存在は居ない」という印象です。



ABBA / アバ

ABBAは、2024年選挙キャンペーンで トランプ陣営がアバのヒット曲、「Money, Money, Money」、「Dancing Queen」、「Winner Takes All」の楽曲とビデオが継続的に使用されているのを、支持者が撮影したビデオで初めて知り、 「トランプ氏には許可やライセンスは与えていない」と大激怒。使用禁止の通達を出しています。

Adele / アデル

アデルは2016年のトランプ・キャンペーンで彼女のヒット曲「Rolling in the Deep」や「Skyfall」を使用されたことに抗議し、彼女の音楽がいかなる政治運動にも使用されないよう要請。これに対してイヴァンカ・トランプがアデルファンの娘を使って、 その決心を変えさせようとソーシャル・メディアを通じて「Adele, Thank you for your beaoutiful music」とメッセージを送ったものの、アデルはそれを無視。程なく、トランプ氏の2016年の対立候補、ヒラリー・クリントン支持を表明しています。

Aerosmith / エアロスミス

エアロスミスのリーダー、スティーヴン・タイラーは、トランプ氏が2015年のキャンペーン・イベントで頻繁に「Dream On」を流したことからその差し止めを要求。2018年には、懲りずにエアロスミスの「Living on the Edge」を使用したトランプ陣営に、 使用停止命令書を送付。

A-ha / アハ

A-haのメンバー、マグネ・フルホルメンは 2019年10月のトランプ集会で「Take On Me」がミュージック・ビデオとして使用されたことから、「我々の音楽を人々を分裂的させるキャンペーンの一部にするつもりはありません。私たちはノルウェー人ですが、世界中に友人がいて、世界がどうなっていくのか心配しています」と声明を発表しました。

The Animals / アニマルズ

1960年代に一世を風靡したロックバンド、アニマルズのエリック・バードンは、トランプ陣営が2020年9月の選挙イベントで、その大ヒット曲 「ハウス・オブ・ザ・ライジング・サン(朝日の当たる家)」を使用したことに猛抗議し、 彼らの別のヒット曲「We Gotta Get Out of This Place(我々はココから出て行かなければならない)」を使う方が適切だと皮肉のコメントを加えています。

The Beatles / ビートルズ

ビートルズのメンバーで今は亡きジョージ・ハリスンの遺産管理団体は、2016年の共和党全国大会でイヴァンカ・トランプが登場する際、ハリスンが書いたビートルズの楽曲「Here Comes the Sun」を使用したことでトランプ陣営を批判。

Beyonce / ビヨンセ

2024年、トランプ氏がデトロイトでのキャンペーン・イベントを行うための13秒間の動画をツイッターに投稿した際、ビヨンセの楽曲「Freedom」を無断で使用したことから、ビヨンセの代理人とレコード会社が使用禁止命令を送付。 その後、同曲はビヨンセ本人の使用許可を得てカマラ・ハリス民主党大統領候補の公式キャンペーン・ソングになっています。][22]翌日、ビヨンセのレコードレーベルと音楽出版社は、許可なくこの曲を使用したとしてトランプに使用停止命令書を送付しています。

Bruce Springsteen / ブルース・スプリングスティーン

ブルース・スプリングスティーンは、2016年にトランプ・キャンペーンで彼の大ヒット曲「Born in the U.S.A.」が使用されたことに抗議。民主党支持者である彼は2016年にはヒラリー・クリントン、2020年にはバイデン大統領、そして2024年の選挙ではカマラ・ハリス副大統領への支持を表明。それでも「Born in the U.S.A.」は非公式にトランプ・キャンペーンで頻繁にかかる楽曲で、トランプ支持者はその都度、民主党を支持するスプリング・スティーンに対してブーイングしていることが伝えられます。

/ セリーヌ・ディオン

セリーヌ・ディオンのマネージメントチームとソニー・ミュージック・カナダは、2024年8月にモンタナ州で行われたトランプ・キャンペーンに「My Heart Will Go On」が無断使用されたことに対して、「セリーヌ・ディオンは、このような楽曲使用を支持していません」と抗議。 セリーヌ本人はこの楽曲が失われた命への追悼歌であることから「本当に、あの曲を選挙に使用したのですか?」と驚いていたとのこと。

Creedence Clearwater Revival / クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル

1960年代に複数の大ヒットを生み出したCCRの略称で知られるバンド。2020年の選挙キャンペーンでトランプ陣営が彼らのヒット曲「Fortunate Son」を使用。この歌は優遇される金持息子を批判する内容で、「トランプ自身がまさにその存在」として 使用に抗議。バンドメンバーはその後バイデン支持を打ち出しています。




Earth, Wind & Fire / アース・ウィンド・アンド・ファイアー

2016年の共和党全国大会でトランプ陣営が彼らの大ヒット曲「セプテンバー」を許可なく使用したことで、メンバーが抗議。

Eddy Grant / エディ・グラント

トランプ氏がツイッターにアップした政治動画で彼の1980年代のヒット曲「Electric Avenue」をしようしたことから、著作権法違反で訴えており、2024年9月13日、裁判所は賠償責任を確定。今後は損害賠償の内容が審議されるとのことで、 その金額によっては、共和党政治家は恐ろしくて自分を支持するミュージシャンかクラシック音楽でない限りは使えなくなりそうな気配です。

Elton John / エルトン・ジョン

エルトン・ジョンは、2016年のトランプ・キャンぺーンでヒット曲、「ロケットマン」と「タイニー・ダンサー」が使用されたことに抗議。トランプ氏の政治的見解が自分とは異なる以前に、「何故英国人である自分の音楽を米国政治に使うのか」を疑問視しています。

Foo Fighters / フー・ファイターズ

2024年8月、フー・ファイターズは、トランプ氏が自分に支持表明をしたロバート・ケネディ・ジュニアを招いた集会で、彼らの楽曲「マイ・ヒーロー」が使用したことに抗議。トランプ陣営は、BMIのSongviewサービスから曲のライセンスを取得したと回答しましたが、 フー・ファイターズが使用差し止めの意向を表明し、楽曲をライセンスリストから外したため今後の使用は不可能に。 バンド側は楽曲の使用ロイヤリティを カマラ・ハリスの大統領選挙キャンペーンに直接寄付すると発表しました。

Free / フリー

アメリカ人なら誰もが知るのがフリーの大ヒット曲、「オール・ライト・ナウ」。それを2016年の選挙で無断使用されたことで、、ボーカルのポール・ロジャースは弁護士を通じて抗議。ちなみにポール・ロジャースはフリー解散後に、 同じくロック界でレジェンドとなったバッド・カンパニーを結成しています。


Guns N' Roses / ガンズ・アンド・ローゼズ

2018年11月のトランプ氏のイベント中にガンズ・アンド・ローゼズのヒット曲「スウィート・チャイルド・オブ・マイン」が使用されたことに腹を立てたヴォーカルのアクセル・ローズは、「トランプ陣営は、ソングライターの同意なしに、地方の個別会場でライセンスの抜け穴を利用する卑劣な手段で政治目的のために楽曲を無断利用している」と抗議。またトランプ陣営は2020年5月、トランプ氏がパンデミック予防のマスク着用を拒否した食肉加工工場を訪れた際、ガンズ・アンド・ローゼズの「Live and Let Die / 死ぬのは奴らだ」(オリジナルはポール・マッカートニー&ウイングス)が使用されたことにも腹を立てて、「Live N’ Let Die With COVID 45」というフレーズが書かれたシャツを作成。収益を慈善団体に寄付した。ちなみに45は米国45代目大統領であるトランプ氏を意味し、COVID45で死んでしまえというようなニュアンス。

Isaac Hayes / アイザック・ヘイズ

アイザック・ヘイズは既に死去しているものの、彼の遺産管理団体と家族が、そのヒット曲でアメリカ人なら誰もが知る「Hold on I'm coming」を2022年にトランプが使用することを拒否。 使用しようとしたのはナショナル・ライフル・アソシエーションのイベント(NRA)で、この団体とトランプ氏の双方を嫌っての拒否とのことです。

Johnny Marr / ジョニー・マー

イギリスのソングライターで、ザ・スミスの元メンバーであるジョニー・マーは、2024年の選挙キャンペーンでトランプ陣営が「Please Please Please Let Me Get What I Want」を許可なく使用されたことを知り、 「こんなことが起こるなんて、100万年間考えもしなかった。今すぐにこのクソみたいなキャンペーンは止めるべきだ」と抗議。[49][50]

Leonard Cohen / レナード・コーエン

レナード・コーエンの遺産管理団体は、2020年8月の共和党全国大会でトランプ陣営がコーエンの永遠の名曲で、アメリカ国民の鎮魂歌「ハレルヤ」を許可なく使用したことを非難する声明を発表。



Linkin Park / リンキン・パーク

2020年7月、トランプ氏は支持者が制作し、リンキン・パークの「In the End」のカバーをBGMにしたキャンペーン動画をリツイート。それを受けてバンドのマネージメント会社がデジタル・ミレニアム著作権法違反による訴訟をほのめかしたことから動画は削除。 バンド側からは「リンキン・パークはトランプ氏を支持しておらず、彼の組織による我々の音楽使用も許可していません。使用停止命令が出されています」とツイート。バンドの故リードシンガー、チェスター・ベニントンはトランプ氏を「米国にとってテロよりも大きな脅威」と呼んでいました。

Luciano Pavarotti / ルチアーノ・パヴァロッティ

イタリアのオペラ歌手ルチアーノ・パヴァロッティの遺族は、トランプ氏の集会で、パヴァロッティ歌唱によるオペラ「トスカ」の名曲「Nessun Dorma/誰も寝てはいけない」の 「Vincero! Vincero!」-「私は勝つ! 私は勝つ!」で終わる部分が使用されたことに抗議。 パヴァロッティの未亡人と3人の娘は、「移民に対するトランプの見解は、移民と難民の支援のために多額の資金を集めてきた国連平和大使としてのパヴァロッティの活動とは完全に相容れない」と声明を出しています。

Neil Young/ ニール・ヤング

ニール・ヤングは、2015年以来行われてきたトランプ・キャンペーンでの彼のヒット曲「ロッキン・イン・ザ・フリー・ワールド」が何度抗議しても使用されてきたことに抗議。2020年にはトランプ氏に向けた痛烈な公開書簡を書き、 それでもトランプ氏が楽曲を使用したことから、同年8月に著作権侵害でトランプ氏を謳えています。結局この裁判は提訴から4ヵ月後に、トランプ側が賠償金を支払うことで示談で終わっています。

Nickelback / ニッケルバック

ニッケルバックは、トランプによる彼らのが楽曲「Photograph」の使用許可を得ず、曲とミュージックビデオの改変版をツイートしたことから、レコード会社と共に著作権侵害の被害を申請。数日後にビデオが削除されています。

Nico Vega / ニコ・ベガ

ニコ・ベガは、トランプ氏が2020年12月20日にTwitterで共有した「トランプのための戦い」というビデオで彼の楽曲「Beast」を使用していると抗議。 「我々はアメリカ人を互いに対立させるようなプロパガンダには参加しません」とトランプ氏を痛烈に批判。3日後にはスポティファイ等に「使用中止」プレイリストを投稿し、トランプ氏が集会や選挙動画で自分たちの全楽曲が使用出来ないことを発表しています。

The O'Jays / オージェイズ

2016年、オージェイズのメンバー、エディ・レバートとウォルター・ウィリアムズは、トランプ氏に大統領選挙集会で彼らのヒット曲「ラブ・トレイン」の使用をやめるよう要請。「我々の音楽、特に『ラブ・トレイン』は人々を結びつけるもので、壁を作るものではない。トランプ氏と関わりを持つことも、許可なく音楽を使用されることも迷惑だ」とコメントしています。

Ozzy Osbourne / オジー・オズボーン

オジー・オズボーンは、トランプが彼の代表曲の1つ「クレイジー・トレイン」を選挙キャンペーンで無断で使用したことを批判。マネージャーである妻のシャロン・オズボーンとの共同声明で、「トランプ・キャンペーンにオジー・オズボーンの音楽を使用させることはあり得ない」と明言しています。

Panic! at the Disco / パニック!アット ザ ディスコ

パニック!アット ザ ディスコのブレンドン・ユーリーは、2020年のトランプの政治集会でヒット曲「ハイ・ホープス」を使用されたこと抗議。公の短い声明で「親愛なるトランプ陣営、クソったれ」とトランプ不支持を明らかにしています。

Pharrell Williams / ファレル・ウィリアムス

ファレル・ウィリアムズは、2018年に多数の死者を出す銃撃事件が起こった直後に行われたトランプ氏のイベントで、彼のヒット曲「ハッピー」が使われたことに不快感を表明。ウィリアムズの弁護団は、無許可の使用と著作権と商標権の侵害を主張して、法的措置を取るとトランプ陣営に通達しています。

Phil Collins / フィル・コリンズ

フィル・コリンズの弁護団は、2020年10月にアイオワ州で行われた集会で「イン・ザ・エア・トゥナイト」が無断使用された後、トランプ陣営に使用停止命令書を送付しました。





Prince / プリンス

プリンスの遺産管理団体は、トランプが2019年のイベントで彼の代表作「パープル・レイン」を使用したことに激怒。トランプ陣営は2018年の段階で、既にプリンスの遺産管理団体に訴えられており、その時に「プリンスの曲を使用しない」と誓約書に署名しているとして抗議。 これによってプリンスの楽曲はその後は使用されていない模様です。

Queen / クイーン

クイーンのブライアン・メイは、2016年の共和党全国大会の際にトランプ氏が自らのテーマソングとして「We Are the Champions」を使用したことに激怒。クイーンとしてX、当時のツイッターで トランプに楽曲使用を止めるように通達し、 使用を続ける場合は法的措置を検討していることを宣言しています。

R.E.M. / アール・イー・エム

R.E.M.は、過去にトランプ陣営により彼らの楽曲使用に何度も抗議をしており、2015年、2018年、2019年、2020年と、何度抗議をされても 嫌がらせのように彼らの大ヒット曲、「Everybody Hurts」と「Losing My Religion」を使用。「我々の音楽や我々の声を、愚かな茶番政治に使わないで欲しい」と述べ、法的措置をほのめかしたことで現時点ではストップしています。

Rihanna / リアーナ

リアーナは、2018年のトランプ・キャンペーンで彼女の曲「Don't Stop the Music」が無断で使用されたことを知って、トランプ陣営に対して法的措置を取る構えを見せた。彼女の弁護団は、リアーナはトランプ、及びトランプ・キャンペーンとは何の関係も提携も無く、彼の事も支持していないことをファンに対して明言し、誤解を招かないよう努めていました。

The Rolling Stones / ローリング・ストーンズ

ローリング・ストーンズのミック・ジャガーとキース・リチャーズは、2016年にトランプが「You Can't Always Get What You Want」を使用したことから使用停止通告書を送付。しかしが2020年6月に再びトランプ氏がこの曲を使用したことから、ブロードキャスト・ミュージック社と提携し、次回使用の際には必ず法的措置を取ると通達。



Sinead O'Connor / シネイド・オコナー

シネイド・オコナーとクリサリス・レコードの遺産管理団体は、トランプが2024年のイベントでプリンスが作曲した「Nothing Compares 2 U」の彼女の歌唱によるカバーを使用したことに抗議。 遺産管理団体は「故人の作品が、その志とは制反対のトランプ・キャンペーンに使用されたことで傷つき、侮辱されたと言っても過言ではない」と説明した。

Spinal Tap / スパイナル・タップ

スパイナル・タップは2024年9月、「トランプ陣営に『セックス・ファーム』を集会で使用しないように要求している」と投稿。「架空のバンドでさえ、トランプ陣営が自分たちの音楽を使うことを禁じている」と指摘した。

Survivor / サバイバー

映画「ロッキー3」のテーマソングでもあるサバイバーの唯一のヒット曲、「Eye of the Tiger」は何故か選挙キャンペーンで使用される楽曲の1つ。他の候補者が使用しても特に文句を言わなかった解散後のサバイバーのメンバーでしたが、 トランプ氏の使用だけは許せなかったようで、抗議声明を出しています。

Tom Petty / トム・ペティ

トム・ペティの遺族は、トランプが2020年の政治集会で「I Won't Back Down」を無断で使用したことを非難。この曲は「弱者」と「一般の人々」のために書かれたものであり、トランプ氏とはかけ離れた存在であるとして使用禁止令を出しています。

Twisted Sister / ツイステッド・シスター

2014年、ツイステッド・シスターのリーダーで、後に政治家になったディー・スナイダーはトランプが2016年の選挙運動で「We're Not Gonna Take It」を使用することを許可。理由は「この体制への反発の歌であり、ドナルド・トランプが今やっていることがまさにそれだ」というもの。ところが2015年、トランプ氏の人種差別発言、女性蔑視発言に驚いた彼は、その使用許可を取り消し、「彼の過激な思想には全く同意できない、非常に腹立たしい」と述べています。

Village People / ヴィレッジ・ピープル

2020年6月、ヴィレッジ・ピープルのビクター・ウィリスは、トランプ氏に対し、ヒット曲「マッチョ・マン」と「Y.M.C.A.」を使用しないよう要請したが、その後もトランプ陣営は使用を継続。トランプ氏はよほどヴィレッジ・ピープルが好きなのか、 キャンペーンで「Y.M.C.A.」に合わせて踊る姿を披露。さらには2023年5月にトランプ私邸、マール・ア・ラゴ行われたパーティーでは、ヴィレッジ・ピープルと同じコスチュームのグループが「マッチョ・マン」を演奏したことから米国の商標法に違反しているとして、 トランプ氏に差し止め命令を送付。訴訟も検討中とのこと。ちなみにヴィレッジ・ピープルとはゲイ運動のメッカ、NYのグリニッジ・ヴィレッジ(ウエスト・ヴィレッジ)のことで、ヴィレッジ・ピープルのメンバーがコスプレで描くカウボーイ、インディアン、警官などはゲイが多く、ゲイが興奮するキャラクターとのことです。

The White Stripes / ホワイト・ストライプス

ホワイト・ストライプスの曲「セブン・ネイション・アーミー」がトランプ陣営の政治広告に最初に使用されたのは2016年10月。その時にも抗議し、使用禁止を言い渡したものの、トランプ陣営は2024年8月に再び同じ楽曲を使用。 これを受けてホワイト・ストライプのジャック・ホワイトとメグ・ホワイトは著作権侵害を主張して米国ニューヨーク南部地区連邦地方裁判所に訴状を提出。 「トランプ大統領時代の製作や行動、言動に、及び彼の第二期政権誕生に激しく反対している」と訴状に記しています。

Yoann Lemoine / ヨアン

フランスのシンガーソングライターで、ウッドキッドの芸名で知られるヨアン・ルモワンは、2024年の選挙イベントで、その楽曲「Run Boy Run」が流されたことに抗議。「Run Boy Run」は、共和党が迫害圧力を強めているLGBT+の賛歌であるとコメントしています。


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