The Residential Cruise Ship Turns Your Whole Life Into a Vacation
これからの時代のライフスタイル!? リモート・ワークをしながら
毎日がヴァケーション!! レジデンシャル・クルーズシップ

Published on 1/12/2023


2022末に話題を提供したのがレジデンシャル・クルーズシップ ”Storyline / ストーリーライン”のプロモーションを兼ねたパブリシティ。
そのパブリシティに登場したのはフェイスブックの親会社 Metaに勤める28歳のエンジニア。 彼が30万ドルで購入したのが、ストーリーラインの中のストゥディオ・アパートメントの向こう12年間のリース。
ストーリー・ラインは今後クルーズ業界で増えると見込まれるレジデンシャル・ユニットで構成されたクルーズ船。すなわちこれまでのように ホテルとして滞在する宿泊施設ではなく、住居として生活するコンドミニアムを提供しながら、世界各国を航海するコンセプト。 リモート・ワークが増えて世界中 何処に居ても仕事が出来る時代になってきたことを受けて、 2025年から就航がスタートする新しいスタイルのクルーズ・ビジネスとして注目を集めています。

既にパンデミック中には、同じようなライフスタイルをRVで行い、全米を旅するファミリーも出現していましたが、 クルーズ船の魅力は何と言っても移動の手間無しにインターナショナル・トラベルが行える点。 普通の生活をしながら複数の外国を巡る長期旅行に出掛けるとなれば、その間も家のレントを支払い続けたり、 エアB&Bで貸し出す等の手間が発生しますが、クルーズ船内のアパートが住居になれば、そんな出費や手間が掛からないのは言うまでもないこと。 以下ではそのストーリーライン内のコンドミニアムとそのアメニティについてご紹介していきます。



ストゥディオ・アパートメント・ユニット




Metaの28歳のエンジニアが12年リースを30万ドルで購入したのが写真上のストゥディオ・アパートメント。床面積は22平方メートルの コンパクトな空間で、手前がベッドスペース、奥がリヴィング&ダイニングで、それぞれのスペースの壁に フラットスクリーンTVがセットされています。ちなみにこのユニットがストーリーラインの最低価格であり、最小ユニット。
全ユニットがベランダ代わりにデッキに出られるデザインで、部屋が狭くても何とも言えない解放感が演出されています。
ちなみにストーリー・ラインによる世界一周に掛かる時間は約3年間。 フェイスブックのエンジニアの男性は「少なくとも世界を一周する3年間は住み続ける」とその展望を語っていますが、 居住をストップした時点でリースを売却することはもちろん可能。 「旅行のためのパッキングの必要も無く、日常生活を変えることなく世界が一周できるなんて、最高のライフスタイル!」とストーリーラインでの生活を心待ちする様子をコメント。
事実、虫歯になればその歯科治療も船内で出来るのがレジデンシャル・クルーズで、 生活圏がコンパクトに凝縮されるのがそのライフスタイル。 コンパクトとは言っても近年のクルーズ船が如何に巨大であるかは周知の事実で、 コミュニティのパッケージが船で移動するというのが実情になっています。

デュプレックス・ユニット



写真上2段と下2段は、上のストゥディオよりもずっと間取りが広いデュプレックス・ユニット。
ストーリーライン内のコンドミニアムの総数は547ユニットで、 その殆どは24年、もしくは生涯リース(マキシマム60年)で販売されています。 ちなみにフェイスブックのエンジニアが購入した12年リースは、新規居住者を広く受け付けるための プロモーション・パッケージであったとのこと。
かつては通常のクルーズ船であったストーリーラインは、レジデンシャル・クルーズにシフトするために 627だった客室数を 547のコンドミニアムに改装しており、それによって住人達に十分な居住スペースを与えながら、 乗船者数を減らし、より快適なライフスタイルを提供する措置が取られています。







ペントハウス・ユニット



写真上2段と下2段は、183平方メートルのデュプレックス・ペントハウスで 4ベッドルームの物件。 ストーリーライン内で最高額の800万ドルで販売されています。 ダイニング・スペースの天井が吹き抜けになっており、マスター・ベッドルームにはウォークイン・クローゼット、それに隣接した マスター・バスルームが、マスター・スイート・セクションを形成しています。 インテリア・デコレーションもお値段に応じて、高額なファニチャーやオブジェで高級感を演出しています。





その他のユニット




写真上はペントハウス、デュプレックス、ストゥディオ以外のユニットで、 バーセクションをフィーチャーしたリヴィング・ルームのインテリアと、その直ぐ外側のデッキ。 前述のように全室からプライベート・デッキに出られるようになっていて、デッキ側がウィンドウ・ウォールのような 印象を演出。自然光が一杯に入るだけでなく、常にオーシャン・ビューが楽しめます。 夕暮れ時にデッキでドリンクや食事を楽しんだり、澄み切った星空を眺めたりと、 クルーズ船ならではの”自宅での醍醐味” が味わえます。



ストーリーラインのアメニティ



ストーリーラインは、レジデンシャル・クルーズにシフトするにあたって、 アメニティを含むデッキ プランの総見直しを行ったとのこと。
その結果、住人の幅広いニーズに対応するために乗組員を増やし、 彼らの滞在スペースや、仕事場が増えた他、世界中の港に停泊した際に、 住人の上陸をスムースに行うためのマリーナ・デッキの再デザインが行われたとのこと。
更には船の住人達が”近所付き合い”をしながらのコミュニティを形成することを見込んだ 社交のための屋外スペースも設けられていますが、 もちろんオーシャン・ビューを眺めながらドリンクが楽しめるバー、ラウンジ、 レストラン、インテレクチャルな人々が集えるラウンジをフィーチャーしたライブラリーといった施設も充実しています。




ストーリーラインでは、世界各国を尋ねる旅の醍醐味と共に、それを自分の居住環境と日常生活の中で行う一石二鳥のライフスタイルを 住人に実現してもらうことを重視しているとのこと。そのため星空の下の屋外シアターでの映画鑑賞や、犬の散歩、サンデー・ブランチ、 ビジネスマンのためのオフィス・センター等、施設内で従来の生活の全ての側面を満たすアメニティを用意するのがコンセプト。
そのアメニティには、ドラッグ・ストア、2階建て映画館&シアター、レコーディング・スタジオ、 ミーティング・スペース、子供のためのレクリエーション&エデュケーション・スペース、託児所、オフィス・センター、 プライベート・オフィス、屋外シネマ・シアター、ピックルボール・コート、ボーリング場、 ビリアードも楽しめるスポーツ・バー、ペットの散歩ルートとグルーミング施設、獣医、ペット預かり所、大規模なシミュレーション・ゴルフ等があり、 もちろんコンシアージュが常駐して 住人の様々なニーズに対応してくれるので、 普通の生活よりも遥かに楽に暮らせるとの声も聞かれます。
前述のようにストーリーラインの就航は2025年ですが、他にも同様の レジデンシャル・クルーズ船がほぼ同時期の就航に向けて着々と準備をしている最中。
今では世界の28カ国がデジタル・ノーマッド VISAの発行で、 リモート・ワークになった高収入の外国人の居住者受け入れを行うようになっていますが、 レジデンシャル・クルーズはそれとは異なる 「生活全体をヴァケーションにする」コンセプトで、 旅行や移動が好きな人々に、年齢を問わず大きくアピールしているようです。


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