July Week 2, 2023
“Neck Pain Relief & Solutions”
凝りも 痛みも無いのに 不健康な首、その改善法
私が個人的にラッキーだと感じていることの1つが、座っている時間が長い仕事をしている割には背中、腰、肩、首に凝りや痛みといった問題を抱えずに過ごしてきたこと。
私は子供の頃から姿勢が良い方なのと、適度に気が散るせいで 定期的に歩き回る習慣があるのも良いようで、仕事による背中、腰、肩、首への負担はさほど心配したことが無いのが実際のところ。
それよりも私が気を付けているのは 睡眠時の背中、肩、首への負担。
というのも 私の首と頭には世の中の殆どの枕がミスマッチで、どんなにフカフカの枕でも後頭部が感じるのがスタッフィングの硬さ。首の矯正効果があるネック・ピローなどは 1分たりとも使用できず、
そば殻やメモリー・フォームはシェイプや価格に関わらず全て論外。
昨今、妥協点として落ち着いていたのが さほど高くないホテル仕様のピローなのだった。
ところが日本の一時帰国から戻った途端に、私の頭と首がその妥協ピローを受け付けなくなり、朝起きる度に感じるようになったのが 重たく、キレの悪い不快感。
実は日本で滞在したホテルのピローも厚過ぎ、硬過ぎで全く使用できず、飛行機内で使用するネック・ピローにタオルを巻いて枕代わりにしていたけれど、
その時にも 朝になると感じていたのが同様の不快感。
そんな日本での快眠が取れない状態や往復26時間のフライトがトリガーになって、知らず知らずのうちに溜まり続けて来た体内トキシックのSOS信号が、
NYに戻った途端に 肩や首の不快感として表れたようなのだった。
まずは快眠が取れるピローが必要だったので、目ぼしいものを2~3種類取り寄せてみたけれど、どれも それまで使用してきた妥協ピローに及ばない物ばかり。
そこで 妥協ピローを突然受け付けなくなった原因を自問自答し、高さとスタッフィングの感触であることに気付いた私は、
先ず妥協ピローを割いて、スタッフィングの量を半分にし、一部を羽毛と入れ替え、更に首の負担を減らすために、後頭部が収まる窪みをピローの中央に
手縫いでこしらえるという カスタムメイドに取り組んだけれど、我ながらこれは大正解。
妥協ピローが ”生涯のベスト・ピロー” に見事に生まれ変わったのだった。
ちなみに私は以前このコーナーでも書いたことがある通り、サイド・スリープの時に身体を支えて、体温を逃がさないためにU字シェイプのピローを愛用していて、
日本滞在中も困ったのが、サイド・スリープの時に身体を支える存在が無いこと。
前述の妥協ピローは、そのU字ピローの 頭の部分のスタッフィングを全部取り出して、その部分にピローごと詰め込んで使用してきたけれど、
長くU字ピローを使う間に悟ったのが、私のサイド・スリープは左側のみなので、U字の右側が不要であること。
だからといって買い替えるほどではないので、ピローをカスタムメイドにする際に ついでに取り組んだのが、U字ピローの右側をカットして L字ピローにアレンジすること。
これはミシンさえあれば至って簡単な作業で、一度L字にしてみると U字ピローで感じていた左右からの圧迫が無くなって、ベッドも広く感じられて、こちらも大正解。
私の睡眠環境は、大きく向上したと言えるのだった。
睡眠中の首や頭への負担が激減したとは言え、既に体内に溜まっている毒素や、それが原因の滞りは
入浴やマッサージ、ストレッチといったソフト・アプローチではそうそう改善しないのは明らか。
そう思う理由は、私が既に 夜はゆったりと時間を掛けた入浴、朝は15分のドライ・ブラシ・マッサージ、30分のストレッチとヨガ、20分の瞑想を毎日のルーティーンにしてきたため。
このルーティーンにはメンテナンス効果はあると自覚しているとは言え、 「長年蓄積してきたトキシックを身体から除去するには、もっとドラスティックなことをしなければ」と考えた私が
クローゼットの奥から取り出してきたのが、写真上のアーキパンクチャー・マット&ピロー、フォーム・ローラー、そしてファッシャ・ブラスター。
いずれも過去のフェイバリットでご紹介してきたアイテムで、ファッシャ・ブラスターについては 筋を捻った直後にこれでマッサージをすると 直ぐに痛みが無くなるので、フェイス・ブラスター共々 比較的頻繁に使用してきたアイテム。
でもアーキパンクチャー・マット & ピローとフォーム・ローラーはもう何年も使用していなかったもの。
まずはローラーで背中と肩のマッサージを始めたけれど、ハードコアを好む私は、突起が深く、尖っている 硬目のローラーを選んでしまったことから、
背中から肩にかけての使用は激痛を伴うもの。 最初の数日は呼吸を忘れるほどの痛みを味わったのだった。
一方のアーキパンクチャー・マット & ピローは、横になった直後は文字通り ”ハリのむしろ” のようなチクチクした感触。
ところが5分も経たないうちにその痛みを感じなくなって、タイマーをセットしている20分を過ぎる頃には、「もうちょっとこの上で寝て居たい」と思う心地好さ。
しかもその直後は背中や首が軽くなった感触が味わえて、目下 このマットとピローで横になりながら瞑想をする時間は私にとって楽しい日課になっているのだった。
ちなみに、アーキパンクチャー・マットの突起はポリウレタン系のレギンスだと素材をスクラッチしてしまうので、コットン素材を着用して使用するのはマスト。
ファッシャ・ブラスターも一部に青アザが出来るほど、熱心に背中と首に使用したけれど、
肩や首のだるさや不快感、痛みが徐々に取れて行く ほぼ1ヵ月の過程で私が経験したのが、猛烈な疲れ易さと身体のだるさ。
それでも「やっていることは正しいはず…」という確信はあったので、痛くても、だるくても、とにかく続けてきたのが この身体改善プロジェクトなのだった。
その結果、以前より身体が柔らかくなり、首が360度で回し易くなったことを実感するようになったけれど、毎朝測っている血圧の上の数値が10前後下がったのも変化の1つ。
でも個人的に最も驚いたのは、耳の聞こえ方が変わったこと。
ストリーミングで聞き馴染んだ楽曲の、別のリミックスをダウンロードしたのかと思ってしまったほど、
それまで耳が捉えていなかったバックグラウンド・コーラスや、細かい音が聞こえるようになったのは画期的と言える変化。
肩こりが改善されると視力が改善する話を時折耳にするけれど、
首や背中の健康が、いかに身体全体に大切であるかを改めて実感させられることになったのだった。
私の体調は、未だ疲れやダルさが若干残ってはいるけれど、一時帰国をする前には意識していなかった首から背中にかけての重荷が
徐々に軽減される感触が続いているのは紛れもない事実。
ここで頑張ることによって、身体の錆を少しでも落としたいと真剣に考えているのだった。
執筆者プロフィール 秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。 Eコマース、ウェブサイト運営と共に、個人と企業に対する カルチャー&イメージ・コンサルテーション、ビジネス・インキュベーションを行う。 |
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