Mar. Week 1, 2023
“Performance Target Suppplement”
パフォーマンス・ターゲット・サプリメント

サプリメントというと、ひと昔前までは食事では補えない栄養素を補給する目的で摂取するものと 定義づけられていたけれど 2000年以降に顕著になってきたのが、エイジングと共に身体では作り出せなくなった栄養素や、 睡眠を含めた日常のパフォーマンスをサポートする栄養素を補給する目的での摂取。
その一方で、無いようでいて存在するのが サプリメントのトレンド。2023年にサプリ業界のメインストリーム・トレンドになっているのは、 まず マッシュルームを原料としたサプリ。マッシュルーム・ブームは以前にもあったものの、 ここへ来て マジック・マッシュルームが PTSD治療を含む精神医療に用いられるなど、医療と精神医療の双方で マッシュルーム成分の研究が進んだ結果、 その成分にフォーカスするサプリメーカーが増えて来ているのだった。
もう１つ のトレンドと言えるのは、スーパー・エクスペンシブ・サプリ。 すなわち 超高額サプリで、貧富の差が開いてきたご時世を受けて、 お金を掛けても徹底的に健康にこだわりたい人々、お金で健康問題を解決したい人々をターゲットにしているのだった。

スーパー・エクスペンシブ・サプリは 原料にも容器にもお金が掛かっているけれど、 時にそれが処方箋医療薬であるケースも多いのが実情。 摂取の目的が病気治療ではなく、アンチエイジングを含む生活向上のためなので、摂取する側にとっては処方箋医療薬もサプリ感覚。
その例の１つは 糖尿病治療薬でありながら アンチエイジング・セラピーに用いられているメタフォーミン。アンチエイジングの第一人者である ハーバード大学のデヴィッド・シンクレア教授も摂取していることから、糖尿病を患っていなくても 若さを保つサプリとして摂取する人が急激に増えているのだった。 ちなみに そのナチュラル成分サプリが CUBE New Yorkでも人気の バーバリン。 メタフォーミンもバーバリンも、 共に レスヴェラトロール 、NMN と一緒に摂取すると アンチエイジング効果が高いことが シンクレア教授のベストセラー著書「ライフスパン」で謳われているのだった。

また今、アメリカでメガブームになっている処方箋ダイエット薬、ウェゴーヴィやオゼンピックも 処方箋薬をサプリとして摂取しているケース。 これについては2月2週目の”キャッチ・オブ・ザ・ウィーク”で詳細を説明したけれど、 誰もが短時間に簡単にかなりの体重を落とせる劇的な効果のダイエット薬は、本来BMIが27以上の超肥満の人々に処方されるべきもの。ところが実際にこれを摂取しているのは、 イーロン・マスク、キム・カーダシアンといったセレブリティを含む、5～10キロ程度の減量でスリムになったボディをソーシャル・メディアで披露したい人々。
どちらのダイエット薬も摂取し続けなければ 体重が直ぐに戻ってしまうけれど、そのお値段はウェゴーヴィが1ヵ月で1300ドル、 オゼンピックは850ドルで、これは保険適用後のお値段。 にも関わらず、その大金を支払って摂取し続ける人々が多いことから アメリカの食品医薬品局が不足の警告を発する事態になっているのだった。

それ以外にも、勉学に勤しむ大学生が ADHD治療薬のアデロールで集中力アップを図るなど、 アメリカではありとあらゆるライフスタイルの問題解決や 面倒なタスクを 薬やサプリメントに頼る傾向が顕著。 ちなみにアデロールを摂取した学生は半日で専門書を楽に1冊読み終えることが可能になるとのことで、 昨年破綻したFTXのCEOサム・バンクマン・フリードもその中毒。 今やアデロールもアメリカで不足するドラッグの1つになっているのだった。

サプリの世界でも、そんなパフォーマンス向上は近年の大きな課題で、 処方箋薬のような強いケミカルを用いずに、ナチュラルな原料でそれを実現するために 開発されたのが パフォーマンス・ターゲット・サプリメント。
その原点にあるのは アンチエイジングへのアプローチで、 人口の高齢化が進んでいる先進国で 昨今聞かれるようになってきたのが ”Superager / スーパーエイジャー” という言葉。 これは主に50歳以上で、その脳が 年齢より約20歳 若い人々を指す言葉。 すなわち外観の若さよりも、脳の若さで決まるのがスーパーエイジャーであるけれど、実際にはスーパーエイジャーと呼ばれる人々は 外観も 通常の同年代の人々よりも遥かに若々しいのが常。
今や アンチ・エイジングのアプローチは、外観の若さの維持や追求よりも、脳細胞と神経を繋ぐ 神経伝達物質の生成にフォーカスしており、それによって精神、頭脳、肉体のトータル・パフォーマンスが向上し、それがアンチエイジング効果をもたらすというセオリーにシフトしているのだった。
そのアプローチをサプリメントというプロダクトで 具現化したのが ”パフォーマンス・ターゲット・サプリメント”。 これが具体的に何をしてくれるかと言えば、 仕事やスポーツの際には その効率や集中力、エナジー・レベルがアップする ドーパミン、社交の際には自信やコミュニケーション力が高まるオキシトシン、 そして夜には疲労を回復する深い眠りを確保するためのホルモン GABA の分泌を促す働き。 すなわちライフスタイルの様々な局面で、それに応じた神経伝達物質やホルモンが生成されることにより、 追い風を帆に受けたヨットのような スムース・セイリングを日常生活で可能にするのが ”パフォーマンス・ターゲット・サプリメント”なのだった。

そのパフォーマンス・ターゲット・サプリメントとして、私が摂取を始めたのが プレシジョン・ターゲット・サプリメント。
まずそのカラフルなルックスを見ただけで興味をそそられてしまったけれど、 実際にトレンディング・フードやトレンディング・アクセサリーの感覚で摂取する人が少なくないのがこのサプリ。
色別に ドーパミン、オキシトシン、GABAの自然な分泌を促す効果に分かれていて、1日のスケジュールに合わせて飲み分けることになるけれど、 原料は3種類とも それぞれの用途に合わせて 最も効果的な マッシュルーム成分をブレンドしたもの。 シンセティック・ケミカルを用いることなく パフォーマンスが向上し、中毒性や依存性も無いので 極めて安全なサプリメントなのだった。
プレシジョン・ターゲット・サプリメントは、毎日摂取することで 長期的に記憶力の向上や精神への好影響が望めるけれど、 私は今のところ 頭脳の働きが鈍い時や、身体が疲れているのに何故か夜更かしをしてしまう時など、必要な時の プッシュとして摂取しているけれど、3種類を時間別に毎日きちんと摂取している知り合いによれば、 「恋愛が上手く言っている時に、全てが絶好調で楽しいと思えるような気分」で毎日が過ごせるとのことで、 その言い分に妙に 納得してしまったのだった。
というのも恋愛というのはホルモンと神経伝達物質の生成を促す強力な要因になるためで、 恋愛が上手く言っている人には摂取の必要がないのが プレシジョン・ターゲット・サプリメント。 でもそんな恋愛が望めない場合、サプリによるプッシュはあり得る解決法だと思えるのだった。

執筆者プロフィール 秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター＆リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。 Eコマース、ウェブサイト運営と共に、個人と企業に対する カルチャー＆イメージ・コンサルテーション、ビジネス・インキュベーションを行う。

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