AIがクリエイトするトランプ訴追前の逮捕イメージ&
キリスト、クレオパトラら、マザー・テレサ、他の歴史的セルフィ―
Published on 04/06/2023
アメリカの歴代大統領として初めて刑事訴追されたトランプ氏が、NYの裁判所に出廷して 罪状認否を行ったのは4月4日のこと。
その前の週に既にインターネット上に出回っていたのが、AIがクリエイトした トランプ氏逮捕時のリアリティたっぷりのビジュアル。
リアリティでは罪状認否の後、保釈されてフロリダのマー・ラゴ邸に戻ったトランプ氏ですが、インターネット上ではトランプ氏が
留置所で過ごす姿、囚人が着用するオレンジのジャンプスーツ姿で刑務所の清掃作業をするビジュアルがAIによってクリエイトされてヴァイラルなっています。
それに止まらず、昨今ではプーチン大統領の留置所姿、囚人服を着用して出廷する姿、パリの抗議デモ活動から逃げ出すマクロン大統領の姿なども
出回っていました。
それよりもヴァイラルになったのはローマ法王フランシスコがヴァレンティノのダウンやラッパーのようなスニーカーを履いている上のビジュアル。
これにはあっさり騙された人々が非常に多く、逆にAIがクリエイトしたディープ・フェイク画像のリスクに対する警戒感を高める結果になっています。
ちなみに左上の教会の前でスニーカーをみせびらかすようなポーズをする法王のビジュアルは、教会の右左の扉の模様が著しく異なること、
背後に見える白いジャケットの男性が、短い丈のパンツでオレンジ色のスニーカーを履いているのもさることながら、その隣に見える意味不明な長い脚の正体が不明であることが
写真がフェイクであることを物語っています。
写真上は、AI有名人ではなく 一般人の姿をクリエイトしたものですが、一目見た印象はごく普通のレトロ・スナップ。
ですがよく見ると、どちらの女性もまず異常なまでに歯の本数が多く、しかもポラロイド写真機と思しき物体を持っている女性の指はあり得ない本数。
これはAIがクリエイトしたフェイク画像にありがちな問題点で、どうやら未だ指と歯はまだまだAIには完璧にリクリエイト出来ない様子を露呈しています。
以下は複数のアーティストがクリエイトした、歴史的人物のセルフィ―・スナップ。
「この時代にスマホがあったら、きっとこんな風に仕上がっていたはず」というイメージが見事に仕上がっていますが、
そんな一見完璧に見える歴史的なAIセルフィ―にも、やはり同様の問題が見られます。
以下ではそのセルフィ―と問題点をご紹介しています。
上はイエス・キリストのセルフィ―。キリストの頭のすぐ上の指が あり得ないシェイプになっていますが、それ以前にこの部分に 誰かの頭がなければ、
キリストの左後ろに見える衣類の説明がつかない構図になっています。
上はクレオパトラのセルフィ―。左側の女性の異様に内側にのめり込んだ歯や、すぐ右側のマーク・アンソニーと思しき男性の左腕と指、
画像の左上に突き出た 人差し指を突き出した手や腕など、限りなく粗探しが出来てしまうビジュアルです。
上はワーテルローの闘いの際のナポレオンのセルフィ―。ナポレオンの右側2列目の男性の帽子を掴む指が何とも不気味な仕上がり。
上はエリザベス1世のセルフィ―。時代のコスチュームを細かく再現していますが、右の男性は よく見ると歯の数が多過ぎる仕上がりです。
上は 百年戦争中の1415年に、ヘンリー5世の率いる7000人のイングランド軍が、数に勝るフランス軍を倒したアジャンクールの戦いのセルフィ―。
画像を理解するには歴史の勉強が必要ですが、左側手前のワインボトルのような手と人差し指、背後の兵士の顔など、細かい画像だけに
突っ込み所が多い仕上がりです。
ストーン・エイジ、すなわち石器時代のセルフィ―。ここでも手と指が人間離れした様子に仕上がっています。
写真左はジュリアス・シーザー、右側はウィリアム・シェイクスピア。
シーザーの背後にはとてもローマの建築とは思えない不均一間隔のコラムが見えています。
シェイクスピアのセリフィーは無難に仕上がっている印象ですが、背後の人物の顔のサイズ、ぼやけ具合を考慮すると、遠近感が不自然な仕上がりです。
上左はアブラハム・リンカーン大統領、、右側は公民権運動家のマーティン・ルーサー・キング牧師。
リンカーン大統領の左で不思議な物体を持つ男性の手、大統領の首の後ろに見える指が何とも不自然に仕上がっている一方で、
キング牧師のセルフィ―は後ろの列の人物の顔との遠近感、画像のボケ具合が不自然な仕上がりです。
上左は二コラ・テスラ、右側はアルバート・アインシュタイン。アインシュタイン博士の直ぐ左に写っている男性の髭や、カメラを持つ右手、その男性の肩に掛かる手などに
不完全さが出ています。
上左はニール・アームストロング、右側はウィンストン・チャーチル。アームストロング船長はスペース・スーツを着用している割には
ボディが細すぎるのが問題点。チャーチル氏のセルフィ―は顔の直ぐ隣に、指のように見える不思議な物体が浮かんでいます。
上左側はエルビス・プレスリー、右側はボブ・マーレー。
エルビスはさほど似ていないという声もありますが、背後に移っている人々がかなり不自然な印象。
ボブ・マーレーも良く見ると歯が少々多過ぎるようです。
上左側はガンディ、 右側は言わずと知れたマザー・テレサ。やはりAIは指のビジュアルに問題があるようで、
マザー・テレサの写真に写る指が不自然な印象になっています。
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