スタイリッシュなインテリアで差別化を図る イーストヴィレッジの2軒のレストラン
Mono + Mono & Lamia's Fish Market
Published on 5/11/2023
マンハッタンは、SoHo、チェルシー等、エリアによってレントの価格や そこに住むニューヨーカーが異なるのはもちろん、レストランにもそのエリアの
雰囲気やキャラクターが反映されているもの。
そんな中にあってイースト・ヴィレッジは、70年代後半ははパンク・ロックのメッカ、80年代にはマドンナを生み出し、
90年代に入ると日本人コミュニティが流れ込むと同時にパフォーマンス・アートが盛んになるなど、
時代の流れを反映した変化を最も感じさせるエリア。
そのイースト・ヴィレッジのレストランというと、独得のボヘミアン・カルチャーを反映した アンチ・ヒップなカジュアルなレストランが頭に浮かびますが、
ここにご紹介するのは そんなイースト・ヴィレッジ・エリアにありながらも、スタイリッシュで独自のデコ・センスをアピールする2軒のスポット。
どちらも居心地が良く、ローカルの常連のみならず リピーターが多い人気レストラン。
ニューヨーカーを惹きつける魅力と経営ポリシーを随所に感じさせるスポットです。
Mono + Mono / モノ・モノ
モノ・モノは、コリアン・フードを軸にしたアジアン・フュージョン・レストラン。
移り変わりの激しいNYで既に10年近く生き残ってきた同店はイースト・ヴィレッジでは老舗のカテゴリーに入るスポットで、
ローカルのリピーターが非常に多い事でも知られるレストラン。
その人気の理由の1つになっているのが、1万5000枚以上のレコードをフィーチャーした壁、そしてその手前の大きな額縁の中のテーブル・セッティング。
アンティークのグランド・ピアノ、カクテルのガーニッシュにもなるフラワーのセクションなど、インスタグラマブルな要素に溢れた店内は、
実際にインスタ・ショットを撮影するインフルエンサー達に大人気になっています。
でもローカルの間での人気の要因は激安のハッピー・アワー。金曜、土曜は午後3〜5時、それ以外の日は午後3〜6時のハッピー・アワーは、
同店名物のチキン・ウィングが1本2ドル、生ガキが1個2ドルで、グラス・ワインが8ドル、ボトルで25ドル。ビールはピッチャーで21ドルという激安価格。
そんなハッピー・アワーを目当てにやってきた人々でも、思わず追加オーダーをして居座ってしまう居心地の良さは同店の大きな魅力。
店内にある DJブースでは、ジャズ、クラシック・ロック、ダンス・ミュージックなど様々なジャンルの音楽をプレーしていて、
客層のバイブに合わせた雰囲気づくりにも配慮されています。
名物メニューは前述のチキン・ウィングに加えて、特に寒い季節に多くの常連がオーダーするのがスウィート・パンプキン・ビスク、クラム・チャウダーといったスープで、どちらも本格的な味わい。
メニューの品数こそはさほど多くはないものの、白菜のパンケーキや、キムチ・チャーハン、チャプチェ(春雨炒め)、
メインのポークロインやストリップ・ステーキに至るまで、手頃な価格でお酒が楽しめる料理が揃っていることから、
「イースト・ヴィレッジのナイトアウトならココ」と決めているニューヨーカーが多いことでも知られます。
店内で販売もされているフラワーをガーニッシュにしたカクテルも、見目麗しいだけでなく 優秀な味わいで評判です。
MONO+MONO
116 E 4th St New York, NY 10003
ウェブサイト : https://www.monomonony.com/
Lamia's Fish Market / ラミアズ・フィッシュ・マーケット
ラミアズ・フィッシュ・マーケットがオープンしたのは2019年6月のこと。
同店が位置するのは、イースト・ヴィレッジから目と鼻の先とは言え、アルファベット・シティのアヴェニューB。
このエリアには珍しいアップスケールなインテリアで知られるラミアズ・フィッシュ・マーケットはそのネーミング通りの
シーフード&地中海フードのレストランです。
地中海沿いの小さな港町出身のオーナー、ラミア・フンティが そのルーツを反映させてオープンした同店は、洗練されたシーフード・メニューを 料理にマッチした空間で提供するコンセプト。
店内は7つの異なるダイニング・エリアで構成されていて、それぞれが独得の雰囲気を持つ空間。
オイスター・バーは天井がグラス・シーリングなので、夕日や夜空を眺めながら生ガキを始めとする新鮮なシーフードとドリンクが楽しめるエリア。
プライベート・ダイニング・ルームは階下のダイニング・エリアを見渡しながらディナー・パーティーや立食パーティーが楽しめるセクション。
そのほか潜水艦の中に居るようなバー・エリアやネプチューンを彷彿させるセクションもあり、
出掛ける度に、異なるダイニング・エクスペリエンスが楽しめるようにデザインされています。
またインテリアのディテールもユニークで、中でも海賊や船乗りのタトゥーの模様があしらわれた電球は同店の名物。
他にも電球が魚の網で覆われていたり、海藻や貝殻が壁のデコレーションにギッシリあしらわれているなど、見所が多いのが同店のインテリア。
そんな店内でサーヴィングされる料理は、前述のようにシーフードが中心ですが、メイン・ディッシュにはロート・チキンやリブアイといった肉料理のラインナップも見られ、
サーフ&ターフ(肉料理と魚料理を一緒に食べること)を好む人々にも対応しています。
同店にも”アーリー・キャッチ”と呼ばれる ハッピー・アワーが存在して、月曜から金曜までの午後4〜6時、日曜の午後5〜7時までは、
オイスター1ダースと白ワイン1本が49ドル、クラフトビールが1杯6ドル、
その他のメニューもディナーより2〜3ドル安くオーダー出来るようになっています。
人気のメニューはクラブ・ケーキ、一見ピザのように見えるフラット・ブレッド、シーフードのパスタ、そして新鮮な魚介類のグリルで、
日によって魚やロブスターのお値段が 卸売り市場の価格を反映して異なる仕組み。
ラミアズ・フィッシュ・マーケットは、ニューヨーカーの間では ブランチ・スポットとしても人気で、週末のデイタイムはアヴォカド・トースト、
エッグ・ベネディクト、フレンチ・トーストといった定番ブランチ・メニューがサーヴィングされますが、やはり魚介類がウリのお店とあって、
オムレツにシーフードが入っていたり、フィッシュ・タコス、ロブスター・ロール等が人気のメニューになっています。
Lamia's Fish Market
47 Ave B New York, NY 10009
ウェブサイト : https://www.lamiasfishmarket.com/
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