マンハッタンの中心でありながら、街の喧騒とは無縁のオアシス、
1泊3400ドル & Up のアマン・ニューヨークがオープン
Published on 10/14/2022
2021年オープンの予定が1年ずれ込んで、2022年8月にオープンしたのがアマン・ニューヨーク。
アマンが位置するのはマンハッタンのど真ん中と言える5番街、57丁目に位置するクラウン・ビルディング内。
クラウン・ビルディングは1921年に建造された歴史ある建物で、完成当時は世界一の高さを誇り、1932年までは
オープン当初の MoMA (NY近代美術館) がテナントに入っていたことでも知られる由緒ある物件で、現在は1階にブルガリが入居。
5番街を隔ててティファニー、57丁目を隔ててバーグドルフ・グッドマン、はす向かいにルイ・ヴィトンのフラッグシップという
一流のロケーション。
そこにオープンしたのがアマン・ニューヨーク。
アラビア語で「平和」を意味するアマンとあって、ニューヨークの喧騒とは全く無縁のオアシスとなっていますが、
ローカル・メディアの関心は、もっぱらNY最高額の客室料金とそのエクスクルーシブさに集中しています。
アマンは34年前にプーケット島に最初のロケーションをオープンしたラグジュアリー・リゾート・ブランド。
以来世界各地に美しくもエクスクルーシブな高級リゾートをオープンしてきましたが、近年では東京のように
アーバン・ロケーションにレジデンツを併設したコンプレックスも展開するようになっています。
アメリカ国内では、ワイオミングやユタ等にゴージャスなリゾートを展開するアマンですが、
レジデンツを併設した施設は アメリカではNYが初。
2023年にオープン予定のアマン・マイアミにもプライベート・レジデンスが加わるとのことで、
都市部のアマンではこれがスタンダードになる見込みです。
写真上はアマンNYのレジデンツのロビー・エリア。
直ぐ下2枚は、アマン・レジデンツのペントハウスのリヴィングと、同じくレジデンツのバスルームとクローゼット。
窓は大き目ですが、ウインドウ・ウォールではなく、逆にそれでプライバシーが守られる雰囲気を演出しています。
客室数は83室で、そのうちの多くがスウィート。
写真以下3段は全て客室の写真で、宿泊料金は3400ドルから。
これはもちろんNYのホテルの最高額になっています。
しかしそんな高額宿泊料にも関わらず、7月に予約受付がスタートして以来、ソールドアウトが続く人気ぶりを見せています。
デザインを手掛けたのは、過去に他のアマンのデザインも手掛けて来たベルギーの著名建築家、ジャン=ミシェル・ギャシー。
客室からロビーまで、インテリアの随所に日本の禅や東南アジアのスピリッツが感じられるデコレーションやモチーフが見られ、
そんな独特のアジア的な空間が、ホテルの外の世界とのコントラストを高めている印象です。
アマン・リゾートでは、全てのロケーションでホリスティック・リチュアルを取り入れたスパが目玉になっていますが、写真以下2枚はそんなスパの
モダンなサウナ・ルーム、マッサージ・ルーム、そしてウェルネス・ショップ。ここでもアジア的なモチーフが用いられ、
盆栽や生け花がネイチャー・アクセントになっています。
アマンNYのジムはさほど大きな施設ではなく、どちらかというとダウンスケールな印象。
その分インドア・プールは天井が高く、プール・サイドでリラックスするだけでも豊かな気持ちになれるゴージャスな雰囲気。
これよりもスケール・ダウンした小規模なプールやジャクージは、各客室、レジデンツにも設置されています。
施設内にレストランやラウンジは複数存在しますが、食材はシーフードを全て ブロンクス・フィッシュ・マーケットから購入。
農産物も750を超える提携農家を持つGrow NYC/グロウNYC と City Harvest/シティ・ハーヴェストとのパートナーシップで、全てローカルの
新鮮なオーガニック食材が調達されるようになっていて、サステナビリティへの取り組みが明確になっています。
レストランを含む施設内でのサービスは極めてフォーマルながら、堅苦しくならない優秀さが評価されています。
アマンの近隣には、前述のようにバーグドルフ・グッドマン、ルイ・ヴィトン、ティファニー、プラダ、グッチ、シャネルと一流ブランドのブティックが徒歩2〜3分の距離に点在しているので、
ブランド物のショッピングには極めて便利なロケーション。
でもアマンNYに滞在する最大の魅力と言えるのは、一年中季節を問わずにマンハッタンのビューを見渡しながら、
ゆったりとした時間を過ごせるアウトドア・テラス。
セントラル・パークのビューも存分に楽しめるので、紅葉や新緑の季節のパークの美しさを堪能することが出来ます。
アマンの近隣には、パンデミック以降未だ再オープンしていないフォーシーズンス・ホテル、セント・レジス・ホテル、
プラザ・ホテル等の老舗の一流のホテルが点在していますが、他の一流ホテルよりも施設内の全てにおいて空間を贅沢に、タップリと
使っているのがアマン。
またアマンの強みと言われるのはそのブランド力。新たなアマンがオープンする度にそのロケーションに滞在して ”アマン全制覇” を誇りにしている
富裕層は多く、そんなファン層が確立されていることも「景気動向に関わらずアマンのビジネスは安泰」と
言われるポイントになっています。
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