The Most Glamorous People
今、最もグラマラスでエクスクルーシブ、かつ高額なワークアウト、
セレブも夢中の フォーマ・ピラテスが生んだトレンド
Published on 5/20/2022

アメリカでは、パンデミック中に ペロトンに代表されるステイホーム・エクササイズがメインストリームになったのは記憶に新しいところ。
しかしジムやエクササイズ・クラスの営業が再開れてからのペロトンと言えば 業績不振に追い込まれ、
増産し過ぎたマシンの在庫過多から赤字経営に転落、CEOが辞任に追い込まれたほど。
その一方で、2021年後半から エクササイズ業界の最新トレンドとして盛り上がって来たのが セレブや富裕層をターゲットにした 「ハイプライス&エクスクルーシブ」のクラスや施設。
そして そのトレンドの目玉的存在が ここにご紹介する Forma Pilates/フォーマ・ピラテス。
アメリカでは”ピラーティ”と発音するピラテスですが、フォーマ・ピラテスがオープンしたのは2020年のパンデミックの真っ最中。
オーナーのリアナ・リーヴァイはかつてビバリー・ヒルズのセレブ御用達スタジオ、ナチュラル・ピラテスで大人気だったインストラクター。
その彼女が自宅を改装して、よりパーソナルな環境でピラテスのクラスを開催しようとスタートしたのが フォーマ・ピラテス。
まさかそれが あっという間にロサンジェルスに3スタジオ、そして新たにNYにも進出するほどのビジネスになるとは リアナ本人も想像していなかったとのこと。
セレブでさえ紹介が必要なエクスクルーシブ・スタジオ

彼女がスタジオをオープンするに当たって購入したのが、ナチュラル・ピラテスで使っていたのと同じ 「リフォーマーのロールスロイス」の異名を取るメリシューV2マックス・プラス・リフォーマー。
この一台100万円以上もするリフォーマーを複数設置したフォーム・ピラテスのスタジオは、住宅街のプライベート・ホームを改装したとあって
コマーシャルな雰囲気はなく、大きな窓から自然光が差し込み、ガーデンの緑が眺められる独得の空間。
ここでリアナが 友人や長年のクライアント、数人を招待してクラスを行ったところ、
それが大好評となり、どんどん口コミで増えて行ったのが富裕層&セレブのクライアント。
その顔ぶれはヘイリー・ビーバー、ケンドール・ジェナー、カイア・ガーバー、サラー・サンピオ、オリヴィア・カルポといったモデルやインフルエンサーを含むセレブたち。
とは言っても セレブであっても 決して特別扱いをされることが無いのがフォーマ・ピラテスで、既にクラスを取っているメンバー2人の紹介が無い限りは
レッスンが受けられないシステム。
パンデミック中にセレブ達がこぞってフォーマ・プラテスに通うようになってからというもの、
近隣に常に陣取るようになったのがパパラッツィ。
彼らのお目当てはもっぱらフォーマ・ピラテスの常連中の常連、ヘイリー・ビーバーとケンドール・ジェナー。
2人は仲が良く、一緒にクラスを取ることが多いことから、人気のスーパーモデル2人のショットで稼ぎたいパパラッツィがやってくるようになったています。
ですが彼女らが現れなくても、アディソン・ラエ、ルーマー・ウィルス、アレクシス・レン、ロリー・ハーヴィーといったインフルエンサーやエイザ・ゴンザレスといった
ハリウッド女優やモデルが数多く現れるのがフォーマ・ピラテスで、
セレブ&メガリッチのエクササイズのメッカとして知られるようになっています。

超高額&超ハードなクラス

オーナーであり、スター・インストラクターのリアナ・リーヴァイは、生まれながらのアスリートでスポーツ好き。
その彼女のピラテス歴は10年ほどで、一度トライした途端にピラテスに夢中になったとのこと。
彼女の細長く柔軟性のある引き締まった筋肉と真っすぐに伸びた身体のライン、贅肉ゼロでありながらも 骨と皮だけにならない しなやかで美しいボディは、
取材に訪れるメディアの記者が「人間離れしている」と驚くほど。
そんな彼女自身の姿がモデルやエリート・アスリートにとってはクラスを取る信頼性やモチベーションになっていますが、
リアナが直接教えるクライアントはほんの一握り。
そしてフォーマ・ピラテスのクラスの料金は時間や人数によって異なるものの、平均で1クラス200〜400ドル。リアナがインストラクターになった場合はもちろんそれ以上。
そんな高額なクラスの内容は、前述のメリシューV2マックス・プラス・リフォーマーを使った極めてタフなプログラム。
それだけに「10回クラスを取ると、身体つきが変わる」と言われるのがフォーマ・ピラテスのクラス。
その秘密は、各クライアントに適したレッスンをプログラムしているためで、それぞれの体型や問題にマッチしたトレーニングは
ブティック・スタジオだからこそ可能になるものであり、リハビリ目的をコンセプトに生まれたピラテスのクラスは本来そうあるべきもの。
そのためリアナは今後もスタジオは増やしても、その規模をブティック・サイズに保って、
高額でもパーソナライズしたトレーニングに徹する意向を示しているのだった。

クライアントのモチベーションと優越感

クライアントが高額でもフォーマ・ピラテスに通うのは、効果的なエクササイズであるのもさることながら、
ここに通うセレブやメガリッチ、インフルエンサーと同じサークルの中に居るエクスクルーシブ感に寄るところも非常に大きいのは事実。
しかもそのサークルの中に入るには紹介者が2人必要とあって、フォーマ・ピラテスのクライアントに対しては
何とか紹介者になって貰って クラスを取りたいという人々からのアプローチが絶えないとのこと。
そんな優越感もクライアント達が1クラス200ドル以上を支払う要因。
ヘイリー・ビーバー(写真上左)を始めとするモデル達が、時折その抜群のボディと共に トレーニングの様子をインスタグラムにアップする様子が見られますが、
それ以外は一切のプロモーションも無いまま、僅か2年弱で4軒のスタジオを経営し、多数のメディアに取り上げられるようになったのが
フォーマ・ピラテス。
今、エクササイズ業界では 同様にハイテク機器を導入したエクスクルーシブなメンバー制のクラスが増えている真最中。
インフレが続き リセッションに向かおうというご時世なだけに、エクササイズに払うお金とモチベーションがある富裕層をターゲットに
手堅いビジネスを狙う傾向が増えてきているようです。


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