フォーブス誌 2024年版 セレブリティ・ビリオネア Top15 ランキング
新たに加わったニュー・ビリオネアの顔ぶれは?
Published on 4/5/2024
今年も発表されたのが毎年恒例のフォーブス誌による世界のビリオネア・ランキング。
今年で38回目になる年間ビリオネア・ランキングですが、ビリオネアの数は2023年度よりも141人増えて史上最多の2781人。そのうち14人は1000億ドル長者。ビリオネア達の総資産額も史上最高の14兆2000億ドル。
ビリオネアの3分の2が前年より資産を増やしていて、過去1年で最も資産を増やしたビリオネアはメタのCEO,マーク・ザッカーバーグ。
彼が昨年1年で彼が増やした資産は何と1162億ドル。
そんな2024年に世界一のビリオネアに輝いたのはLVMHの会長であるベルナール・アルノー(75歳)と彼の一家で、総資産額は2330億ドル。
2位はイーロン・マスク、3位はジェフ・べゾス、4位はマーク・ザッカーバーグ、5位はラリー・エルソンというのがトップ5で、常連のメンバーの順位が若干入れ替わっている程度の変化。
やはりシリコンヴァレーのITメガリッチが強い傾向は健在となっています。
それよりも庶民にとって理解し易いのが映画、音楽、スポーツ等、馴染みのある分野で活躍するセレブリティのビリオネア・ランキング。
今年もトップ5は、例年の常連が占めていますが、トップ15の中には、テイラー・スウィフトを含め今年ビリオネア入りをしたニュー・カマー5人を始め、
近年ビリオネア入りしたばかりの顔ぶれ見られ、従来の長者番付よりも新鮮なリストになっています。
総じてセレブリティとしてビリオネアになるには、本業よりもブランド経営やライセンス、会社の売却による利益で資産を得るケースが多く、
華やかな花形職業よりも、手堅いビジネスの方が実入りが大きい様子を窺わせています。
以下では、その2024年セレブリティ・ビリオネア・ランキング Top 15をご紹介しています。
セレブリティ・ビリオネア・ランキング 1〜5位
写真上、左より
No.1 George Lucas / ジョージ・ルーカス (総資産: 55億ドル、79歳)
「スター・ウォーズ」の監督としてあまりに有名なジョージ・ルーカスがビリオネアになったのは1997年のこと。
彼のプロダクション企業、ルーカス・フィルムを「スター・ウォーズ」のフランチャイズと共に2012年にディズニーに売却したことから、
40億ドル以上の株式とキャッシュを受け取ったことが、彼がこのランキングでトップに輝いた要因になっています。
No.2 Steven Spielberg / ステイーブン・スピルバーグ (総資産: 48億ドル、77歳)
スピルバーグ監督がビリオネアになったのは1994年のことで、その要因となったのは「ジュラシック・パーク」、「シンドラーズ・リスト」といったヒット作の数々。
スピルバーグ監督は、映画の興行成績の一部を受け取るのではなく、ライセンスの売り上げから一定のパーセンテージを受け取っており、
その中にはユニヴァーサルのテーマパークのインディアナ・ジョーンズのアトラクションの売り上げも含まれています。
No.3 Michael Jordan / マイケル・ジョーダン (総資産: 32億ドル、61歳)
言わずと知れたナイキのエア・ジョーダンで、2015年にアスリートとして初のビリオネアになったのがマイケル・ジョーダン。
股彼はNBA シャーロット・ホーネッツを2010年に1億7500万ドルで買収しましたが、それを昨年30億ドルで売却し、膨大な利益を上げています。
No.4 Oprah Winfrey / オプラ・ウィンフリー (総資産: 28億ドル、70歳)
かつてのトークショー・ホスト、今ではメディア会社を経営するオプラ・ウィンフリーは2003年に黒人女性初のビリオネアになった存在。
オゼンピックで昨年劇的な減量を果したオプラは、それまで取締役会のメンバーとして投資をし、広告にも出演していた
ダイエット企業の老舗、ウエイト・ウォッチャーズとの関係を打ち切る意向を示しています。
No.5 Jay-Z / ジェイ Z (総資産: 25億ドル、54歳)
ヒップホップ界で初のビリオネアとなったジェイZは、2021年に彼のシャンペン・ブランド、アルマン・ド・ブリニャックの株式の50%をLVMH社に売却して3億ドル以上の利益を上げており、
逸れ以外にもコニャック・ブランド D'usseをバカルディ社に7500万ドルで売却。逸れ以外にも Uber、BlockといったIT企業に、スタートアップ段階からだ学の投資をして大きな利益を得ています。
彼の妻のビヨンセもハーフ・ビリオネアのステータスを獲得しています。
セレブリティ・ビリオネア・ランキング 6〜10位
写真上、左より
No.6 Kim Kardashian / キム・カーダシアン (総資産 17億ドル、43歳)
リアリティTVスターのキム・カーダシアンがビリオネアになった要因は、自らスタートしたシェイプウェア・ライン、
”Skim/スキム” の売れ行きによるもので、2023年に同ブランドは時価総額40億ドルと見積もられています。
それ以外にキムは2020年にKKWというビューティー・ブランドをコティ社に2億ドルで売却しています。
No.7 Peter Jackson / ピーター・ジャクソン (総資産 15億ドル、62歳)
「ロード・オブ・ザ・リングス」で知られる映画監督のピーター・ジャクソンがビリオネア・ステータスを獲得した要因は、ヴィジュアル・エフェクト会社Wetaデジタルのビジネスのお陰で、
2021年にはこの会社の一部をゲーム・メーカー、ユニティ・ソフトウェアに売却。それによって株式とキャッシュで10億ドルを受け取っています。
No.8 Tyler Perry / タイラー・ペリー (総資産 14億ドル、54歳)
過去30年に渡ってTVと映画のプロデューサー、俳優、映画監督としてのキャリアで巨額の富を築いたタイラー・ペリーは、
ハリー王子&メーガン・マークル夫妻がメグジットで英国を脱出してきた際に、所有する大邸宅の一軒を貸し出したことでも知られています。
No.9 Rihanna / リアーナ (総資産 14億ドル、36歳)
昨年ビリオネアの仲間入りを果たしたリアーナは、2023年には第二子を妊娠・出産したことから、目立った活動はしていないイメージでしたが、LVMH傘下のフェンティ・ビューティー、
酸ジェリーラインの サヴェージ X Fentyといったビジネスの好調でビリオネア・ステータスを保っています。
No.10 Tiger Woods / タイガー・ウッズ (総資産 13億ドル、48歳)
今年初めてビリオネアになったタイガー・ウッズは、これまでのキャリアで総額17億ドルを稼ぎ出していますが、その大半は広告出演による収入。
そしてその多くを支払って来たのが過去30年続いたナイキとの契約でしたが、今年1月にその関係が終焉し、新しいブランド、「Sun Day Red / サンデイ・レッド」を
ゴルフ・ブランド、テイラーメイドとのパートナーシップでスタートしています。
セレブリティ・ビリオネア・ランキング 11〜15位
写真上、左より
No.11 LeBron James / ルブロン・ジェームス (総資産 12億ドル、39歳)
NBAで今も現役として活躍するルブロン・ジェームスも、今年のニュー・ビリオネアの1人。自らエンターテイメント企業、プロダクションを設立、ボストン・レッドpソックス、イギリスのサッカーチーム、リヴァープール、NHL ピッツバーグ・ペンギンズといった
プロスポーツチーム、ピザのビジネスにも投資をしており、もちろん彼自身もレイカーズのプレーヤーとして高額の年俸や広告出演料を受け取っています。
No.12 Magic Johnson / マジック・ジョンソン (総資産 12億ドル、64歳)
元NBAスターのマジック・ジョンソンは、今年初めてビリオネアになったセレブリティ。複数のプロスポーツ・チームに投資をし、映画館、スターバックスのフランチャイズ、不動産ん、ヘルスケアと手広く投資と経営を行って築いた財産。
No.13 Dick Wolf / ディック・ウルフ (総資産 12億ドル、77歳)
3大ネットワークの1つ、NBCの長寿番組「ロー&オーダー」シリーズのプロデューサー。今も最長寿番組の「SVU(スペシャル・ヴィクティムズ・ユニット)」はその長寿記録を更新中。30年のTV業界のキャリアで、
課税前で20億ドルを収入を稼ぎ出しています。
No.14 Christian Louboutin / クリスチャン・ルブタン (個人資産: 12億ドル、61歳)
シューズ・デザイナーのクリスチャン・ルブタンも、今年初のビリオネア入り。シューズやバッグといった革製品に加えて、コスメティック・ビジネスも拡大。フォーブス誌は彼をセレブリティ・リストには加えていませんでしたが、
ディック・ウルフよりも遥かに一般的に知名度があることから、ここではリストに加えています。
No.15 Taylor Swift / テイラー・スウィフト (総資産 11億ドル、34歳)
今年のニュー・ビリオネアで最も人気とステータスが高いセレブリティとフォーブス誌に言わせたのがテイラー・スウィフト。34歳にしてのセルフメイド・ビリオネアである彼女は、
女性シンガーとしてリアーナに続いて2人目のビリオネアとは言え、ビジネスの収入が大半を占めるリアーナとは異なり、純粋に音楽活動でビリオネアになった唯一のミュージシャン。
エラス・ツアーの大成功に加えて、それを映画化して、配給業者を通さずに公開するという革新的なアイデアでビリオネアになりましたが、
2023年のアメリカに全体にオリンピック誘致同等の大きな経済効果をもたらしています。
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