Feb Week 1, 2025
Supplements I Add in 2025
カオスな時代を乗り切るブレイン・サプリ


私が毎年、年末から年明けにかけて見直しをするのが日頃摂取するサプリメントのラインナップ。 必要な栄養素を食事だけから摂取するのは無理と考える私は、30代からサプリメントを日常的に摂取してきたけれど、 実際に健康的な食生活をしているつもりでも 確実に不足しているのが何等かの栄養素。 またある程度年齢を重ねると、それまで体内で作り出せていた栄養素が作り出せなくなるので、健康的な長生きのためにサプリメントの摂取はマスト。
それを立証するかのようにロンジビティ・インフルエンサーやエキスパートの中には 食事の量よりサプリの方が多いケースもあって、 例えばこのコーナーで過去に何度か触れた 長寿フォーミュラに200万ドルを投じたIT富豪、ブライアン・ジョンソンは1日に111錠のサプリメントと薬を摂取して、実際年齢よりを28歳若い 身体を実現しているのだった。
サプリ不要説を唱える人の中には「祖父母の世代はサプリ無しでも、健康的な食生活で健康を維持していた」という考えの人も居るけれど、 残念ながら現代の食材には祖父母の時代ほどの栄養素が含まれておらず、代わりに含まれているのが多種多様なケミカル。 特に農作物や家畜の餌を栽培する土壌は、過去60年以上に渡って農薬が積極的に使われた結果、ミネラル成分が枯渇。 食品成分表に示されているほどのミネラルが農作物に含まれないことから、現代人に顕著なのがマグネシウムやポタシウム等のミネラル不足。 そんな栄養価が下がった食材をテフロンの鍋や多量のケミカルを含む調味料を使って料理すれば、たとえホーム・クッキングでも 食事からは 頭で描くほど効率良く栄養素が摂取出来ないのだった。




土壌について付け加えれば今から10年ほど前、ブルックリンにヘルス・コンシャスなヒップスターが住み始めた頃に、ブルックリンでオーガニック野菜の栽培がスタートしたけれど、 ブルックリンと言えばかつては長きに渡って工場地帯。それが閉鎖されて何十年もが経過しても土壌には工場が排出したケミカルが残り続けており、 そこでオーガニック栽培された野菜からは、農薬栽培よりも遥かに多量のケミカルが検出され、プロジェクトが閉鎖されているのだった。
ちなみに今オーガニックとして売られている野菜や果物は、「オーガニックと認定出来る量の農薬の使用に止めている」という意味。 また農薬が完全に土壌から消えるまでに要する時間は約50年で、現在”オーガニック”といわれる農作物の殆どは 農薬が抜けきっていない土壌の恩恵を受けて、農薬を減らすことが可能になっていると指摘されるのだった。
そんな栄養素が欠乏した食材に頼ることで 体内のミネラルが不足してしまうと、何が起こるかと言えば身体が徐々に正常に機能しなくなる現象。 そもそも人間は体内の化学反応と電気反応によってエンジンがかかる生き物で、エンジンが正常に働いて 燃料があれば、 見た目が古くなることがあっても 正常なパフォーマンスが保てる構造。 現代人は 食事によってエネルギーは確保しているものの、体内で化学反応と電気反応をもたらす ミネラルの摂取を軽視しており、その不足状態がもたらすのが思考、運動はもちろん、血流から臓器の働きに至るまで、全てのパフォーマンスへの悪影響。 しかし医師を含む現代人は、それらを長期的な疲労やストレス、エイジングによるものだと捉えがちで、 よほど栄養学に長けていない限りは ミネラル不足を疑うケースは殆ど無いと言われるのだった。




それとは別に私は「老化は体内で起こる慢性的な炎症と 慢性的な脱水症状」という説の信者。炎症が体内で怒るのは怪我や病気をした際だけでなく、日常的に発生する小さな炎症が老化を招き、 ガンの発病にも関係するのは比較的最近になって医学界で認められた事実。 一方の慢性的脱水症状は肌のシワや乾燥、眼球の水分不足等、筋肉や関節、血管の衰えといった老化のサインで全身に表れるけれど、年齢を重ねたり、不摂生な生活をすれば人間は細胞レベルで水分を繋ぎ留めることが出来なくなるもの。 そして脱水症状と炎症は関りがあって、人体は脱水状態に陥ると、体内の水分を その時々で必要とされる場所に再分配をする機能があり、それが起こると関節に必要な潤滑が失われ、水分と共に除去されるはずの毒素が体内に蓄積することから、 痛みや炎症が起こるのだった。
そこで私が2025年にまず加えようと考えたのが、身体に十分な水分を留めるための電解質サプリ。 私は以前パウダーや錠剤で電解質サプリをトライして止めた経験があるのでリサーチには時間を掛けたけれど、苦手なリキッド状ながらもトライしてみたのが写真上左の ”トレース・ミネラル 40,000 ヴォルト”。 これを薦めてくれたのはダンス・インストラクターをしている女性で、50代前半の彼女は指導中に足が吊ることが増えたことから、様々なサプリをトライしたそうで、唯一効果を実感したがこのプロダクト。 摂取を始めてから 足が吊らなくなっただけでなく、腰痛、軽いめまい、疲労感、大切なことに根気がなく、どうでも良いことにこだわるメンタリティや精神的アップダウン等、 更年期の症状を含む様々な問題が解決。足がピクピクする不快感で眠れない症状も治ったそうで、通常の市販の電解質と異なる点は、 工場生産のミネラルの代わりにユタ州ソルト・レークの天然ミネラルが原料になっていること。
私自身は摂取を始めてから、エクササイズに出掛ける前の精神的レジスタンス、早い話がサボりたい気持が驚くほど無くなり、エクササイズ中に以前よりエネルギーが感じられるようになったのが最初の変化。 また遣る事が山積している時に、あっちこっちにランダムに手をつけてしまうADDのような症状が影を潜めて、一つずつ焦らずに取り組めるようになり、ヨガの最中に時折見舞われた足の指が吊る症状も完全になくなったのだった。 でも一番驚いたのは、右肘から手のひらに掛けての血行不良による末端冷え性が7日ほどで改善されたこと。これはマウスを使いながらデスクに腕を置く時間が長いための職業病で、毎日の入浴やマッサージでも改善しなかった症状。
電解質が身体から脳に好影響をもたらすのに加えて、脳への働き掛けによって身体パフォーマンス向上をもたらそうと摂取を始めたのが写真上右側の マックス・ストレングス・ブレーン・サポート。 摂取をした多くの人々が認める効果の1つは、脳の切り替えのスピードが速くなることで、ボッとしたり、ダラダラする時間が無くなる分、時間が有効に使えるようになること。 私の場合は根気、もしくは脳の持久力が高まったので、一気に終わらせたい仕事が捗るようになったのが大きなプラスで、今のところ1日1錠、朝の摂取。
サプリメントの世界は過去数年に渡って”第二の脳”と呼ばれる腸内環境にこだわる人々がプロバイオティックの売り上げを大きく伸ばしたけれど、 そのアプローチは間違っていないとは言え、むやみに善玉菌を増やしても仕方がないことが明らかになって来た今では、 脳や身体への異なるアプローチが模索され始めているのだった。




アメリカでは昨年から認知症予防が医学界はもちろん、ロンジビティ(長寿)の分野でも大きなフォーカスになっていて、現在認知症を患っているアメリカ人は約700万人。 2022年の段階では65歳以上の4.0%、85歳以上に絞ると13.1%が認知症。その数は近年、若年層でも増えており、 30歳から64歳の成人の10万人中110人の割合で認知症を患い、その原因は年齢にだけ関係する訳ではないと言われ始めたのが近年。
NY大学の最新のリサーチでは、現代人が55歳を過ぎてから認知症を発症するリスクは何と42%。これは以前行われた研究予測の2倍以上の数値とのことで、 認知症を患ってしまえば、見た目の若さや健康を保ったとしてもその恩恵を受けるのはほぼ不可能。 それもあって、昨今ではロンジビティ専門家がフォーカスしているのが 身体の健康よりも脳や精神の健康。 というのも身体の病気は、殆どが早期発見によって治療法が確立されているのに対して、認知症にはまだ予防法や治療法が見出されていないため。
しかもこれからの世の中は確実にストレスフルで、何が起こるか分からない不安にさらされる方向に動いている訳で、 ヘルスコンシャスの間で身体の健康よりも優先され始めたのが脳や精神の健康。 これも風の時代が象徴する現象の1つと言えるのだった。

執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。 Eコマース、ウェブサイト運営と共に、個人と企業に対する カルチャー&イメージ・コンサルテーション、ビジネス・インキュベーションを行う。
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