Nov Week 3, 2024
Skirt-Over-Pants Trend 2024
スカート・オーバー・パンツ・トレンド 2024

スカートとパンツをレイヤーで着用するのは、近年ジェネレーションZが好んで来たY2Kファッションにも見られ、 過去に何度となくトレンディングになってきたスタイル。
それが再び目玉になっているのが2024年の秋冬～2025年春シーズン。 実際にZARAやASOSといったファスト・ファッション・ブランドから、一流ブランドの2024年秋冬、2025年春夏ランウェイにも登場していたのが スカートとパンツのレイヤーであるけれど、2024年版のトレンドが 過去と異なるのは、大人の女性が楽しめるレイヤーが増えていること。
過去数シーズンで ワイドレッグ・パンツの着こなしに すっかり馴染んだ女性達が、 ボトムのシルエットに遊び心と動きを加えて楽しめるのがスカート・オーバー・パンツの2024年版スタイルなのだった。

大人の女性がスカート・オーバー・パンツのコーディネートを取り入れるメリットは、まずトップとのバランスを上手く考慮することで、 ヒールを履かなくても、体型が良く見えるコーディネートが出来ること。
加えて気温が下がるこれからの季節に、「腰が冷えない」ボトム・レイヤーを可能にすること。 コートを着用するよりも軽快で、動き易いことも利点。 さらにはレイヤーにするスカートの丈やシェイプ、カラーを替えることで、履き心地の良い お気に入りパンツを 何通りにも着こなすことが出来るのだった。

スカート・オーバー・パンツのコーディネートを最も簡単に実現してくれるアイテムは パレオ・パンツ。 ネーミング通り、パレオ、もしくはラップスカートを巻いたように見えるパンツで、パレオ部分がパンツに縫い付けられているバージョンもあれば、 ボタン装着などで取り外せるスタイルもあるのだった。 さらにはシャツ・ドレスやコート・ドレスとパンツをコーディネートするのも、ビギナーがトレンドを取り入れる簡単な手段。
もちろん手持ちのパンツと手持ちのスカートをレイヤーにするケースも多いけれど、 その際に圧倒的に用いられるのがプリーツ・スカートとラップ・スカート。
スカート・オーバー・パンツは、パンツ・ルックに スカートの裾の動きをもたらしながら、 フェミニンさをプラスするスタイルであり、ヒップラインを目立たせたくない女性達には カモフラージュとプロテクションの機能ももたらしてくれるのだった。

スカート・オーバー・パンツで最も難しいと言われるのは、ジーンズの上にスカートをレイヤーにするコーディネート。
ミレニアル世代やジェネレーションZはミニスカートとジーンズ、時にデニムのミニとジーンズをレイヤーにする ”デニム・オン・デニム”のコーディネートをしているけれど、 これはスリムでないと厳しいスタイル。
それよりも簡単なのは、やはりドレスとジーンズのレイヤーで、特にスリップ・ドレスやチュチュ・スカートとレイヤーにするのが人気。 男性にとっては好き嫌いが別れるコーディネートのようだけれど、今や男性もスカートを履く時代。
特にルールに捉われる必要が無く、カラーブロックや様々なシルエットが気軽に楽しめること、そして 新しい服を購入しなくても手持ちの服のレイヤーで トレンディングなスタイルが実現するとあって、 これまでスカート・オーバー・パンツのコーディネートを冷ややかに見守って来た大人の女性達も、今シーズンはトライすることが見込まれるのだった。

執筆者プロフィール 秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター＆リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。 Eコマース、ウェブサイト運営と共に、個人と企業に対する カルチャー＆イメージ・コンサルテーション、ビジネス・インキュベーションを行う。

★ 書籍出版のお知らせ ★

当社に頂戴した商品のレビュー、コーナーへのご感想、Q&ADVへのご相談を含む 全てのEメールは、 匿名にて当社のコンテンツ（コラムや 当社が関わる雑誌記事等の出版物）として使用される場合がございます。 掲載をご希望でない場合は、メールにその旨ご記入をお願いいたします。 Q&ADVのご相談については掲載を前提に頂いたものと自動的に判断されます。 掲載されない形でのご相談はプライベート・セッションへのお申込みをお勧めいたします。 一度掲載されたコンテンツは、当社の編集作業を経た当社がコピーライトを所有するコンテンツと見なされますので、 その使用に関するクレームへの対応はご遠慮させて頂きます。
Copyright © Yoko Akiyama & Cube New York Inc. 2024.