June Week 3, 2024
Satin Cargo Pants Coordinate
サテン・カーゴパンツ・コーディネート
世の中では、既に過去数年カーゴ・パンツのトレンドが続いているけれど、昨今ではヨガパンツまでカーゴ・スタイルになっているほど。
私自身、過去3年間で最もヘビー・ローテーションで着用してきたのがノーマ・カマリのヴィーガン・レザーのカーゴ・パンツ。
でも昨年夏に街を歩いていたら、さすがに暑くて参ってしまい、
それで新たに購入したのがサテン素材のカーゴ・パンツ。
以来何処に外出するにも愛用してきたのがサテン・カーゴ・パンツで、
5月半ばから出掛けていた日本への一時帰国の際にも、大活躍。
久々の東京は外国人旅行者で溢れていたけれど、
1日に3人の外国人旅行者に褒められ、日本人の友達にも好評だったのが写真上のサテン・カーゴ・パンツなのだった。
私が選んだのはブランクNYというブランドのカーゴ・パンツで、購入の決め手になったのは、ハイウエストで痩せて見えるデザインであること。
またカーゴ・ポケットがジッパー・クロージャーではなく、ドローストリングになっていて、その紐が何とも言えないアクセントになっていること、
素材が柔らかくて、デニムやハード・コットンのカーゴ・パンツのようにゴワゴワしないこと。
さらに光沢のあるサテン素材がカジュアルにもドレッシーにも着こなせるのは大きな魅力。
誤算だったのは、このカーゴ・パンツはかなりのビッグシルエットでカットされていて、通常27インチのジーンズを履く私が
最も小さい24インチでも 若干ゆとりがあるということ。
そして、サテン素材が思ったより厚手で しっかりしていたことで、フェイクレザーよりは通気性は良くても、
真夏の着用は暑そうな感じなのだった。
サテン・カーゴ・パンツには、冬の季節はカシミアの二ット、春先からはノースリーブのタートルネックをコーディネートしてきたけれど、
気温が高くなってからのトップのチョイスは もっぱらプラダとロエベのタンクトップ。
日本でもプラダのタンクトップは人気とあって、日本ではこれを着ているとかなり褒められたけれど、
私が好んでいるのは、ブラックのサテン・カーゴ・パンツにブラックのタンクトップという ”ブラックアウト・コーディネート”。
でも今は色違いでカーキの購入を考えていて、それというのも手持のワードローブにあるパープルのトップ、ネオン・イエローのモヘア・ニットといった微妙なカラーとは、
ブラックよりもカーキのパンツに合わせた方がスタイリッシュなコーディネートになるため。
今シーズンは プラダのタンクトップにもカーキが加わっていているので、それとコーディネートするとオール・カーキの
ワンカラー・コーディネートも可能になるのだった。
ヴィーガン・レザーのカーゴ・パンツを愛用していた時は、足元はもっぱらコンバット・ブーツ。そしてブーツの中に裾をタックして着用していたけれど、
サテン・カーゴパンツに関しては裾をタックしない方がスタイルが良く見えるというのが私の意見。
今やコンバット・ブーツは季節を問わずイヤーラウンドで大活躍しているけれど、夏の晴れた日の足元と言えば、やはりサンダル。
特に歩く距離が長く、スニーカーよりもアップグレードなシューズを履くべきオケージョンで 昨年から大活躍しているのが、
写真上中央&右のチェーン・トリムがついたシャネルのバーケンストック。
フラット・シューズに見えるものの、ヒールの高さは約5cm、靴底全体の厚さが2cmなので 3cmヒールを履いている計算。
インナーソールのキルト・クッションが足裏に優しいので、フラットシューズを履いているような楽な感触。
一方のコンバット・ブーツは、ブロック・ヒールの高さが9cm、プラットフォームが4.2cmあるので、こちらは約5cmヒールを履いている感覚。
見た目よりも遥かに履き心地が良く、歩き易く、雨の日はレインシューズ代わり。
カーゴ・パンツは、どちらのシューズでもバランスが良いように丈を調節したので、それも様々なオケージョンで着用出来る理由の1つなのだった。
ところでアメリカでのカーゴ・パンツ・ブームは、現在の旅行ブームと無縁ではないようで、旅行者がラゲージに入りきらない物を詰め込んでいるのが
カーゴ・パンツの大きなサイド・ポケット。アメリカン航空では1つ目のチェックイン・ラゲージの料金が35ドル、2つ目が45ドル。
これを節約するために旅行者達はカーゴ・パンツを履き、ポケットが沢山ついたフィッシャーマンズ・ベストを着用し、
ネック・ピローの中身を抜いて そこに小物やソックス、Tシャツ等を詰め込んでいるのが昨今。
カーゴパンツは、別名ユーティリティ(実用性)・パンツとも呼ばれるけれど、まさにそのネーミングの通りと言えるのだった。
執筆者プロフィール 秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。 Eコマース、ウェブサイト運営と共に、個人と企業に対する カルチャー&イメージ・コンサルテーション、ビジネス・インキュベーションを行う。 |
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