May Week 3, 2024
Slow Running Helper
スロー・ランニング・ヘルパー
先日NYタイムズのニュース・レターに書かれていたのが、エクササイズにベストなタイミングは夜という説。
エクササイズに有効な時間帯には諸説があって、それを書いたライターでさえ、「夜にエクササイズをするのはライフスタイル的に非現実的なアイデア」と
認めていたのであまり深く考えなかったけれど、一般的な認識ではエクササイズのベスト・タイミングと言われるのは1日中で最も体温が高い午後2時~6時の間。
それでも朝に軽いエクササイズを行って脳を活性化させるのは、仕事効率を上げるには非常に有効。
また女性の場合、腹部の皮下脂肪を燃やすには朝の有酸素運動の方が代謝率が良いと言われるけれど、
それでも夕方のエクササイズに比べて代謝率は僅か3%アップする程度。
時間帯を気にするよりも、無理のないスケジュールで、頻繁にエクササイズをする方がずっと大切という結論になっているのだった。
かく言う私は、以前は朝エクササイズをするライフスタイルを貫いていたけれど、午後、それも4時以降のエクササイズに変わってしまったのはパンデミックによる自宅勤務やロックダウンの影響。
加えて私の場合、屋外でランニングをすることになるので、極力紫外線が弱まる午後4時以降のエクササイズを心掛けているのだった。
私は既に10年以上、セントラル・パークでランニングを続けているけれど、ランニングにもトレンドがあって、比較的短距離を短時間に早く走るランニング、HITのように全力疾走と、緩やかなスピードをミックスするランニング、
軽いウェイトをつけてのランニング、ランニングの最中にサイドステップや、後ろ向きの走行を織り交ぜるスタイルなど、様々なものがあったけれど、
近年ブレイクしているのがスロー・ランニング。
私は年明けには、HITスタイルのランニングの方が、筋肉が保てて、エクササイズ効率が高いと思って実践していたけれど、
全力疾走のキツさがストレスになっていたこともあり、飛びついたのがスロー・ランニングのトレンド。
スロー・ランニングとはスピード的には、ごく一般的なアマチュア・ランナーが1マイル(1.6キロ)を10分で走るところを、12~14分掛けて走ること。
スロー・ランニングの場合、スピードよりもデュレーション、すなわち走行時間の方が大切なようで、
中にはスロー・ランニングを「会話ができる程度のペースで45~90分間走ること」と時間で定義づける傾向もあるのだった。
そのスロー・ランニングには以下のようなメリットがあるのだった。
- 精神的に走ることが負担にならず、ストレス発散の効果が高い。
- 脚、特に膝への負担が少なく、怪我のリスクも軽減される。
- スピードが遅くてもランニングから得られるヘルス・ベネフィットは変わらない、
- 体脂肪を燃焼するには、緩やかなスピードで長距離を走る方が有効である。
- 心拍数を一定以上に保った状態を、無理せず維持することで心臓病のリスクを大きく軽減できる。
スロー・ランニングを続けて実感したのは私自身の変化は以下の通り。
- 走りに行く前の精神的なレジスタンス(走るのを躊躇する心理)が軽減された。
- スピードが遅い分、走行中にセントラル・パークで、人に声を掛けられたり、自分が人に声を掛けるケースが増えた。
- 走行中の歩幅が狭くなり、ステップ数が増えた分、シューズの履き心地が気になるようになった。
- 早く走ろうとしても以前ほどスピードアップが出来なくなった。
- 以前より走る距離が短くなったものの、体重には変化なし。
- 以前よりサンスクリーンを念入りに塗るようになった。
私は以前は自宅ビルを出た途端に走り出していたけれど、スローランニングは早めのウォーキングからスタートするべきもの。
自宅からセントラル・パークまでは上り坂なので、そこを歩いてスタート出来るのはランニングに出掛ける前のストレスが減った要因。
そしてスローペースで走っていると、パーク内を歩く人の服装や持ち物が以前より目に留まるようになり、散歩をしている人達と目が合うケースも増えてきて、
「頑張れ~」と応援されることもあれば、道を譲ってもらう際のコミュニケーションも丁寧になるので、そのスマイルで気分が良くなることもしばしば。
フォト・ウェディングをしている人や、赤ちゃん連れの人たちを「キレイ!」、「可愛い!」と誉めてあげると、凄く喜ばれるのが常。
ゆっくり走る方が、自分だけの世界に入り込むのではなく、周囲に関心が行くエクササイズになるのだった。
そして以前よりもシューズの履き心地が気になり始めたので、遂に長年履き続けたアディダスから 鞍替えしたのが昨今誰もが絶賛するOnクラウドのスニーカー。
Onは早く走るランナーのためのシューズだと思ってきたけれど、スローランナーにとっても本当に走り易いシューズで、
世の中でこれだけ急速に流行るスニーカーにはそれだけの裏づけがあることを改めて実感。
Onはこの春にはロエベとのコラボ・スニーカーも手掛けていて、ブランドの勢いが更に増しているのだった。
ところで、スロー・ランニングにしてから私がサンスクリーンを念入りにアプライするようになったのは、
日が当たっているエリアを走り抜けるスピードが遅くなっている分、その間に肌が焼けているような気分を味わうため。
今の季節は既に日が長くなっているとあって、午後5時くらいでもまだ日が高くて、直射日光はかなりの強さ。
日焼けと共に留意しなければならないのが、サンスクリーンが肌に与えるストレスで、
特に毛穴に残留物が残ると、日焼けのダメージと同じくらいに肌のエイジングに拍車を掛けると言われるのだった。
私はもう何年も肌本来のバリアを守るために朝は肌を拭き取るだけで、
クレンザーを使っての洗顔は夜だけ。
1日1回の洗顔だからと言って、洗浄力を重視し過ぎるとバリアが失われ、だからといって保湿重視だと毛穴の奥に汚れが溜まることから、洗顔剤のチョイスは長きに渡って私の課題になって来たことの1つ。
そんな時に出会ったのがロージー・ハンティントン・ホワイトレー、エミリー・ラタコウスキー、ジェシカ・アルバ等、
セレブリティ御用達のエステティシャン、シャニ・ダーデンのクレンジング・セラム。
スキンケアのフルラインを手掛けているシャニ・ダーデンのベストセラーになっているのがこのプロダクトで、
エステティシャンとして洗顔の重要さとリスクを熟知している彼女が、洗顔を単なる洗浄からスキンケアにするために開発したのがこの商品。
毛穴の奥まで浸透して汚れを除去しながらも、その成分にスキンケア効果があるので、炎症と闘いながら、肌を落ち着かせてPHバランスを保ちながら、
汚れと共に失われてしまう潤いを取り戻し、自然な肌のバリアを修復することで肌がプロテクトされ、
スキンケアの浸透力が高まるコンディションにしてくれるというセラム効果が望めるのだった。
肌本来のバリアは、日焼けによるダメージと闘う上でも大切なプロテクションで、それが保たれているからこそサンスクリーンが適切な効果を発揮してくれるとのことなのだった。
執筆者プロフィール 秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。 Eコマース、ウェブサイト運営と共に、個人と企業に対する カルチャー&イメージ・コンサルテーション、ビジネス・インキュベーションを行う。 |
★ 書籍出版のお知らせ ★
当社に頂戴した商品のレビュー、コーナーへのご感想、Q&ADVへのご相談を含む 全てのEメールは、 匿名にて当社のコンテンツ(コラムや 当社が関わる雑誌記事等の出版物)として使用される場合がございます。 掲載をご希望でない場合は、メールにその旨ご記入をお願いいたします。 Q&ADVのご相談については掲載を前提に頂いたものと自動的に判断されます。 掲載されない形でのご相談はプライベート・セッションへのお申込みをお勧めいたします。 一度掲載されたコンテンツは、当社の編集作業を経た当社がコピーライトを所有するコンテンツと見なされますので、 その使用に関するクレームへの対応はご遠慮させて頂きます。
Copyright © Yoko Akiyama & Cube New York Inc. 2024.