Oct Week 2, 2023
“OS-01 Shield Protect + Repair SPF 30+”
幹細胞エンジニアリングが生んだ初のサンブロック

ビューティー・コンシャスな人の間では、季節や天候に関わらず、そして室内でもアプライするべきと言われて久しいのがサン・スクリーン。 そうかと思えば、スーパーモデル、ジゼル・ブンチェンは「サンスクリーンはトキシック」と発言して、ビューティー業界と皮膚科医のアソシエーションから、 「業界が一丸となって皮膚がんと闘おうとしている姿勢に水を差す行為」として顰蹙を買ったことがあるけれど、 一部の皮膚科医は「ジゼルの言い分は当たらずとも遠からず」と語り、「必ずしもサン・スクリーンは肌に良いとは言えないけれど、紫外線よる肌のダメージや老化、 そして皮膚がんを防ぐ方が、サン・スクリーンによる肌のダメージよりも優先するべき」という本音を語っていたのが数年前のこと。
すなわち専門家の見地からもサン・スクリーンは 「毒を制するための毒」という認識があることを実感したのを覚えているのだった。

そして数ヵ月前に美容施術のエキスパートと話していた時に尋ねられたのが、「ファンデーションとサンスクリーンでは、どちらにお金を掛けている?」という質問。 私が間髪入れずに「サンスクリーン」と答えたところ、そのエキスパートは驚きながら誉めてくれたのだった。
事実私は、週に5回は屋外でエクササイズするので汗で流れないエクササイズ用のサンスクリーンがフェイス＆ボディ用で必要。 加えてパンデミック以降は、外出の際にも私が住むアッパー・イーストサイドからミッドタウンまでの2～3キロを徒歩で向かうケースが多く、そうなると ファンデーションとレイヤーにしても滑らかに仕上がって、しかも強力なサンスクリーンを使用する必要があり、 カジュアルなオケージョンならファンデーション代わりになるティンテッド・サンスクリーンが必要。 また夏は腕や肩などボディ・スキンが露出しているので、その部分にシマ―効果があるサンスクリーンをアプライするのに加えて、 仕事中はデスクの左側に窓があるので、顔の左側には1日に2回程度サンスクリーンをアプライするのが常。 写真上左のトラック・ドライバーとして28年働いた男性のように、窓側の肌はどうしても紫外線のダメージを受けてしまうので、肌に優しいサンブロックをデスクに常備しているのだった。
というわけで1年を通じてサンスクリーンにはかなり投資をしているけれど、逆にファンデーションは微量をブラシで薄く伸ばすだけ。 厚く塗ると老けて見える上に、肌にも悪いという意識が強いので、単品のお値段はサンスクリーンよりも高額であるけれど、使用の頻度と量が極めて少ないのだった。

私が最も効き目だけに拘ってサンスクリーンを選ぶのはエクササイズ用で、気に入ったものをポンプ入りの容器で使用しているけれど、 実際に使ってみて失敗が多いのが、メイクの下にアプライするサンスクリーン。 というのもファンデーションと重ねた途端にボロボロ崩れて来るものが特にミネラル・ベースのサンスクリーンに多いためで、 肌へのケミカル混入が少ないミネラル・ベースのサンブロックを愛用する私としては、これまで何度となくファンデーションと重ねた途端に失望するサンブロックにお金を遣って来たのだった。 たとえ崩れなくても、ファンデーション単体で使った方が肌が綺麗に見えるサンスクリーンも非常に多いけれど、 SPFが含まれているファンデーションはと言えば、その効果は子供騙し程度のもの。 そのことはボビー・ブラウン等の専門家も認めていて、それでもファンデーションにSPF効果を含めるのは「そうでもしないと女性達がサンスクリーンを使用しないため」と説明されているのだった。
ということで毎回のごとく前置きが長くなったけれど、私が昨今気に入っているのが、CUBE New Yorkでも人気のスキンケア、One Skin/ワン・スキンから登場したばかりの、 OS-1シールドというサンブロック。
ワン・スキンは、皮膚科医やコスメトロジストではなく、ステムセル(幹細胞)・エンジニアリング、バイオインフォマティクス等のPhDを持つ アンチ・エイジング＆ロンジビティ(長寿)ドクターのチームが開発したスキンケア。 「人体の老化は、細胞の老化」、「人体最大の臓器である皮膚の老化は、老化細胞がそのダメージを周囲の細胞に拡散するため」 という基本セオリーに立ち返って、老化細胞をリバース、もしくは除去する手段を探し出すうちに、ごく稀なペプチドが実際に老化をリバースした実例を発見。 その後体内に存在する何千ものペプチドを研究・観察して遂に発見したのが分子レベルで老化をリバースさせる唯一のペプチド、OS-1。 それを用いた初のスキンケア・ラインがワン・スキンで、今や不老不死を追求するシリコン・ヴァレーのエグゼクティブ達の間でも口コミで大人気。 ステムセル・エンジニアリングを理解しながら、クリーンなライフスタイルで長寿を目指す人々が特に大絶賛しているブランドなのだった。

ワン・スキンは原料のペプチドの関係でラ・プレーリーやクレドポーほどではないとは言え、高額なライン。 そのサンスクリーンも高額なのは予想通りで、そのお値段に対する効果として何が望めるかと言えば、 特に紫外線対策に特化したOS-1のペプチドの新しいフォーミュラ。 それによって科学的に立証された紫外線ダメージを防止、及び老化細胞修復を実現するのがこのプロダクト。 そもそもOS-1はフリー・ラディカルの中和に優れており、フリー・ラディカルは分子構造が崩れた状態。 そうすると崩れた分子がその欠落部分を他から奪うことによって補おうとするのは、離婚した人物が既婚の伴侶を奪おうとする様子にも例えられるけれど、 その結果、上手く纏まるよりも周囲の人間関係をガタガタにするのはよくある話で、それが分子レベルで細胞膜、タンパク質、脂質、DNAにダメージを与える酸化作用として起こっているのが老化。 そこで離婚した人物が騒ぎを起こす前にマッチメーキング・サービスを提供するのと同様に、不穏分子であるフリー・ラディカルに 余っている分子を補って中和する働きを持つのがOS-1 ペプチド。
OS-1シールドは、そんな分子のダメージの中でも、紫外線によって分子構造が崩れたフリー・ラディカルの対策としてデザインされているので、 市販の優秀と言われるサンブロックに比べて、フリー・ラディカルを防ぎ、そのダメージを中和する効果が4倍と報告されているのだった。
すなわち従来のサンスクリーンが日焼けの水際対策で、保湿、謳い文句だけのスキンケア効果を加えるのに対して、 OS-1シールドは100%非ナノ・ミネラルのブロード・スペクトラムのUVフィルターによる日焼け止め効果、そしてOS-1を含んだ強力な抗酸化物質で、肌にストレスを与えることなく紫外線から保護。 加えて既にダメージを受けた細胞を分子レベルで修復しながら、誘発老化を防ぎ、その老化をリバースする効果を持つプロダクト。
私にとって嬉しいのは、ファンデーションを重ねても崩れない軽いフォーミュラであること、SPFの強度は30であるけれど、PFは30で、30以上であれば50でも100でも効果や持続時間に変わりがないのは皮膚科医が指摘する通り。 スキンケア・エクスパートによれば、サンブロックによる紫外線対策に加えてPABAを摂取して、身体の内側から紫外線対策をするのが更に美肌を保つ秘訣とのことなのだった。

執筆者プロフィール 秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター＆リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。 Eコマース、ウェブサイト運営と共に、個人と企業に対する カルチャー＆イメージ・コンサルテーション、ビジネス・インキュベーションを行う。

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