Aug Week 3, 2023
“Heart Eternity Ring?”
ハート・ストーン・エタニティ・リング


ジュエリーの世界はファッションよりもトレンドの動きがスロー。 これがファッション・アクセサリーというカテゴリーになると、時に服と同じようにトレンドが動くケースもあるけれど、 2023年のジュエリー・トレンドはと言えば、ネックレスは細め、エメラルドが引き続き人気。イヤリングとバングルは大き目がメインストリーム、リングは久々にピンキー・リングがトレンディングで、 メンズからトレンディングになったシグネット・リングが2023年からは女性の間でも人気。その影響でパーソナライズド・ジュエリーの人気が再燃していることが伝えられるのだった。
ちなみにシグネット・リングは紀元前から存在したと言われるものの、多くの人々がイメージし易いのは中世の時代に手紙のワックス・シールをする際に、ロウを落とした部分にハンコのように家紋やイニシャルを スタンプする際に用いられていたリング。
3年ほど前からブラッド・ピットがつけていたことで、まずメンズで火がついたのが昨年のこと。 今年は少しボリュームがあるリングをレイヤーではなく、単独でつけるのがトレンディングなのだった。




イヤリングと共にサイズが大きめになっているのがイヤカフ。今年はボリュームがパヴェのデザインが大ブレークしていて、 複数のイヤカフを付けて、ピアスは付けない方が2023年のトレンディング。 また写真上の右のヘイリー・ビーバー、左のリアーナのようにイヤカフに大きな石のチャームをあしらった超高額ヴァージョンもセレブの間ではもてはやされていて、 細いものを何本もつけるよりも、ボリュームがあるイヤカフ2本のレイヤーの方がカジュアルでもフォーマルでもスタイリッシュに見えるのが2023年。 加えてカラー・ストーンのイヤカフの人気も上昇中。
比較的若い層がカジュアル、かつエッジーに付けるイメージが今も強いイヤカフだけに、大人の女性が洗練されたセンスでつける姿が際立つアイテムになっているのだった。




上に書かなかった2023年のジュエリートレンドに、ハート・ジュエリーがあるけれど、定番でありながらも、定期的にトレンドとしてカムバックしてくるのがハート・ジュエリー。
この夏は映画「バービー」の大ヒットの影響で、バービーコアのトレンドが再燃しているけれど、バービーコアとリンクしたジュエリートレンドになっているのが、 ハート、スター、リボン等、フェミニンかつガーリーなモチーフのジュエリーや、ピンク・ダイヤ、ピンク・サファイア等のピンク・ジュエリー。
そろそろ新しいジュエリーを欲する時期に差し掛かっていた私は、昨年から売り上げを伸ばしているジュエリーのリストをチェックしていたけれど、 その中で気になったのがハート・ストーンのエタニティ・リング。 私はソリティア―のように大き目の石をフィーチャーしたジュエリーよりも、エタニティ・リングやテニス・ブレスレットのように石が一周並んだジュエリーを好んでいて、 特にエタニティ・リングはゴールドのカラーや、石のシェイプを替えて幾つも持っているけれど、ふと考えると私のコレクションに無いのがハート・ストーンのエタニティ・リング。
ハート・ストーン・エタニティは石の並び方が様々で、その並び方でデザインの印象が異なるリング。 個人的に好みなのは、写真上の左のようにハートが横一列に同じ方向で並ぶデザイン。左から2番目や、右から二番目下のグラフのリングのようにハートの窪みの部分に隣の石の尖った部分が収まるスタイルの方がデザインとして安定するのは理解出来るけれど、私の目にはせっかくのハートシェイプがトライアングル・ストーンが並んでいるように見えてしまうのだった。




写真上左から2枚は、昨年から続くバービーコア・トレンドに乗って登場したエタニティ・リング。 「ピンクのハートのエタニティ・リングもキュート」と思って眺めているうちに、徐々に頭から離れなくなってきたのが左から2番目のデザイン。 私の理想通りハート・ストーンが同じ方向に横並びにセットされているけれど、逆方向にセットされたハートストーンと2列になっているので 安定していて、 存在感があるデザイン。
そこでこれをダイヤモンド・ディストリクトで作ってもらうとしたところ、長年CUBE New Yorkの製品を手掛けてくれている業者に思い切り断られてしまったのだった。 理由は山のようにあって、商品化が難しい割には数が売れないこともそのうちの1つ。 するとホワイト・ゴールドであれば、ほぼ同じデザインのリングが既に廃番になったスタイルで見つかったので、 ホワイト・シミュレーテッド・ダイヤで作ってもらったのが 写真上右側2枚のリング。
仕上がりは気に入ってはいるけれど、残念なことにハート・エタニティには見えなくて、幅広のエタニティを付けているという印象。 「やっぱりピンクが欲しかった」という気持ちはあるけれど、バービー・ピンクの次はレッドがトレンドになるようなので、 やはりジュエリーはホワイト・ストーンを選ぶ方が服やネールの色に関わらず身につけることが出来るのだった。

執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。 Eコマース、ウェブサイト運営と共に、個人と企業に対する カルチャー&イメージ・コンサルテーション、ビジネス・インキュベーションを行う。
Shopping
home
jewelry beauty ヘルス Fショップ 購入代行

FaviruteOfTheWeek FaviruteOfTheWeek FaviruteOfTheWeek

★ 書籍出版のお知らせ ★



当社に頂戴した商品のレビュー、コーナーへのご感想、Q&ADVへのご相談を含む 全てのEメールは、 匿名にて当社のコンテンツ(コラムや 当社が関わる雑誌記事等の出版物)として使用される場合がございます。 掲載をご希望でない場合は、メールにその旨ご記入をお願いいたします。 Q&ADVのご相談については掲載を前提に頂いたものと自動的に判断されます。 掲載されない形でのご相談はプライベート・セッションへのお申込みをお勧めいたします。 一度掲載されたコンテンツは、当社の編集作業を経た当社がコピーライトを所有するコンテンツと見なされますので、 その使用に関するクレームへの対応はご遠慮させて頂きます。
Copyright © Yoko Akiyama & Cube New York Inc. 2023.

PAGE TOP