92歳にして史上最長のモデルリング キャリア、
スーパーモデル、カルメン・デロリフィチェの若さの秘訣とライフスタイル
Published on 5/23/2024
1931年6月3日生まれ、今年のバースデーで93歳を迎えるカルメン・デロリフィチェは、
1946年、15歳でモデル・デビューを果たし、同じ年の12月に史上最年少でヴォーグ誌のカバーを飾ったモデル。
当時の時給は7.5ドルとのことですが、コルセット無しでも細く引き締まったウエスト、細い肩は当時流行のファッションを
着こなすのに最適のボディ。
しかし、彼女がそんなスリムな体型だったのは代謝力が抜群だった訳ではなく、
貧困家庭の生まれで、幼い頃から控えめな食事をしていたため。
15歳でモデル・デビューを果たしたのも 家計を支える目的で、ヴォーグ誌はカルメンが医師のアドバイスを受けて、思春期を迎えたティーンエイジャーらしい体型になるのを待ってから、
彼女と契約したことが伝えられています。
モデルとして最長のキャリアを誇るカルメンですが、1958年にフォトグラファーとの結婚を機に一度リタイアしており、このフォトグラファーは彼女の2人目の夫。
1950年代初旬に結婚した1人目の夫との間には娘を設けています。
そんな彼女がカムバックを果たしたのは1978年で、その頃には2人目の夫と離婚をして、破産寸前の状態。
お金の必要に迫られてのカムバックでした。
それ以降は若干の浮き沈みを経験しながらも、モデルとしてのキャリアを着実に歩んできたのが彼女で、
90歳を過ぎてもランウェイを颯爽と歩く彼女は、多くの女性達が
「あんな風に年齢を重ねたい」と切望する、美しいエイジングのお手本。
ここではそんな彼女の、食生活、エクササイズ、メンタル・ケア等、
若さと美しさを維持する秘訣に迫ります。
カルメンが実践する”健康的な食生活”とは
カルメンが朝起きて、先ず飲むのがレモン水。
身体を目覚めさせ、代謝力を高めるのにも役立つ習慣。
そして午前中に好んで食べるのが整腸作用を促してくれるプロバイオティック・ヨーグルト。
カルメンは若さや体型を保つためのダイエットや厳しい食事制限は一切しない主義で、
貧困家庭のバックグラウンド、若くしてモデルを職業としてきたことから、
沢山食べるということせずに生きて来た人生。
そのため理性的な量の食事しか摂らないのはライフタイム・ハビッツ。
自分で料理をするのを好むカルメンは、野菜、果物を中心に自らのクリエイティビティを
料理でも発揮。
数多くの食材を栄養バランスを考えながら摂取する食事は、生涯のライフスタイルして定着しているとのこと。
そんな彼女のフェイバリット・スウィーツは、以前ご紹介した20代に見える50代のモデル、チュワンド・タン同様に、
アイスクリーム。何種類ものアイスクリームをフリーザーにストックしているというカルメンですが、決して大量に食べるためではなく、
気分に応じてフレーバーを楽しむのが彼女にとってのデザートの醍醐味。
ちなみにヘルス・コンシャスな人々はチョコレートやアイスクリームなど、小麦粉を使わないデザートを好むケースが多いようで、カロリーの点でも
消化や腸内コンディションの観点からも、小麦粉を使わないデザートの方が、ヘルシーと見なされています。
エクササイズ & スキンケア・ルーティーン
身長180cm、スリムな体型を維持し続けて来たカルメンは、さすがに80歳を過ぎたころから、ウエストラインが緩み出したことから、
ランウェイで着用するアウトフィットも、ウエストラインがルース・フィットなものや、ウエストラインを隠したケープ等が増えてきましたが、
それでも同じ年齢の女性とは比べ物にならない姿勢の良さと歩く姿の美しさ。
彼女は食事同様、エクササイズもきっちりプログラムを決めて実践したり、激しい運動で身体に無理をさせるのを嫌っており、
現在彼女が毎日行っているのは朝30分の散歩。
それも友人と話が出来る程度の早歩き。
それ以外はヨがやストレッチといった軽い運動を行いながら、時折、お湯が沸くまでの数分間だけ部屋に設置したステーション・バイクで
自転車漕ぎをするなど、短時間に限った有酸素運動もしているとのこと。
更に彼女はブリージング・エクササイズ、すなわち呼吸法にもしっかりこだわり、努めて酸素を体内に吸い込むようにする一方で、
エクササイズに際して気を付けているのは、水分を十分に取りながら行うこと。
そんな彼女はスキン・ケアでも真っ先に挙げるのが保湿。とにかく肌の若さを保つためには保湿が最も大切で、
そのためには水を飲んで、モイスチャーライザーをアプライするという内側と外側から行うのが基本ポリシー。
それ以外にスキンケアで大切なのは、やはり日焼け止め。彼女の美しい白い肌を保つためにはサンブロックはマストで、
加えてしっかりと快眠を得ること。
またカルメンにとって1日1回、身体の全ての部位に声をかけて、身体とのコミュニケーションを取りながら、労をねぎらうのも彼女の美しさの維持への取り組み。
自己愛を高めるのはもちろん、ボディ・パーツに細かく注視することで、自分の身体や体調の変化に気付くことも大切と語っています。
美容施術を否定しない彼女は、ボトックス注射を打っていた時期があることを認めていますが、
美容の専門家は、カルメンが長年のモデル活動での肌年齢が一般女性よりも若いこと、ボトックスが美容のために認可されたのは彼女が70代の時で、
40代から90歳になるまでヒアルロン酸やボトックスを打ち続けてきた訳ではないことを指摘。
彼女の90歳の美貌が、決して美容施術に頼って来た結果ではないとして、若い世代にフィラーやボトックスの長期使用に警告を発しています。
更に一部では、90歳を過ぎたスーパーモデルとして広告に登場するカルメンのルックスにエアブラシを含むデジタル修正がなされていることに対しても、
非現実的な理想像を植え付けているという批判が聞かれるのも事実。彼女を広告に起用している企業の中には、
カルメンのナチュラルなエイジング・ビューティーをフォトショショップで若作りさせることで非難を浴びたケースもあるようです。
メンタル&エモーショナル・ヘルスとライフスタイル
幼い頃からの貧困生活、若くして大人達に囲まれたファッション界の競争社会で働くことになったカルメンは、
これまでの人生で3回の離婚、2度に渡る破産同然の投資の失敗で、人生をリセットし続けた存在。
彼女がヨガやストレッチを好むのは、身体と共に精神もフレキシブルにするためで、
精神の柔軟性、ゆとりを持つことは非常に大切という考えの持主。
それもあってブリージング・エクササイズと一緒にメディテーション(瞑想)を日常的に行っているとのこと。
「仕事は人生一部」と考えるカルメンは、リタイア願望はゼロ。人生の最後の瞬間まで、人に出会い、好きな仕事を続けながら、
人生の喜びを見出し続けるのが彼女が実践するライフスタイル。
そんな彼女は余暇の充実が人生の喜びの大きな要素を占めているようで、
時間を見つけては彼女が勤しむのはソーイングとフォトグラフィー。
ソーイングは、幼い頃に家庭が貧しかったこともあり母親が彼女の服を全て手作りしてくれた影響で、
自然に始めるようになったとのこと。フォトグラフィーは、日頃被写体である反動か、
ファインダーの中に映る美しいものや光景を捉えることに喜びを感じていて、
クリエイティブであり続けることも彼女の人生の大切な信条。
更にカルメンが大切にしているのは人とのインティマシー。これはセックスやロマンスだけを指すのではなく、
ソウルメイトとして心が通う人間関係を意味すると語っていて、
人生全般においてヘルシーなマインド&ボディを維持し、精一杯生きることが
美しい長生きの秘訣とのことです。
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